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松村太郎の“モバイル・ネイティブ”時代の誕生を見る ― 第3回

“巨大なiPhone”であるiPadをいかに使うか

2010年02月12日 12時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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 前回紹介した(関連記事)NECビッグローブのAndroid端末「クラウドデバイス」は、ケータイとPCの間を埋めるポジショニングにあたるデバイスだった。今話題のiPadのポジションもこれに近いのではないかと考えている。

クラウドデバイス NECビッグローブのクラウドデバイス。PCとスマートフォンとの間サイズが2010年のトピックとなりそうだ

 iPadについては、まだ端末が手元になく、また1月27日に行なわれたスペシャルイベントに参加したごく一部の人しか触っていない状況であるが、ウェブサイトに掲出された写真やスペック、レポートなどを見ながら、自分にどう関係がある端末なのかを考えている人も多い。筆者ももちろんその1人だ。

iPadを知っているが買うつもりはないという人は
まだ実際には触ったことがないから?

 アメリカのショッピングリサーチ会社retrevoはiPad発表前と発表後の購入意向の変化について調査結果を発表している(参考リンク)。

 この中で「iPadは知っているが買うつもりはない」という回答は、iPad発表前の26%からiPad発表後には52%に跳ね上がったとしている。そのほかの項目は「買いたい、購入を検討する」という回答の合計は21%から30%に、そして「知らないし興味もない」というユーザーは35%から18%におよそ半減している。

retrevoのサイトより retrevoのサイトより。iPadについて知っていても、要らないと言っている人が60%以上もいる。実際に使ってみることで意見を変えるのだろうか

 この結果を見ると、アメリカではiPadについての認知度はキチンと進んだが、ただし買わないという意向を持っている人が7割に上る。また自分にとって必要か? という問いに「要らない」と回答した人は、発表前の49%から61%に増えた。ずいぶん散々な結果である。

 だからといって、iPadに期待を寄せている人が悲観的になることはない。冒頭に述べた通り、触ったことがある人はごく少数であり、iPodやiPhoneの出始めの評判は悪く、iPhoneについてはつい最近まで、ジャーナリストやアナリストが「日本では売れない」と言っていたが、現実はそうではないのだ。

 アップルの製品はデザインが良いことは確かだが、それ以上に触れてみて驚かされることがほとんどだ。特にiPhoneの経験を思い出すと、iPadに触れる経験もとても楽しみなモノと捉えている。

 一方で「必要ない」という回答については、もう少し考える必要がある。

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