まなめの「週刊Twitterなう！」 第30回

「ビルゲイツの連絡先教えて」ハマコー、Twitterで大暴れ

孫社長、2分半の即決でUSTスタジオ設立を約束（2日）

　2日、ソフトバンク社長の孫正義氏（@masason）の素早い決断力に多くのユーザーが驚き、期待の声を上げた。

　この日、ソフトバンクはライブ動画配信サービス「Ustream」に約18億円出資したと発表。決算説明会をTwitterとUstreamを使って生中継し、会場にはその様子を映し出すスクリーンまで設置された。さらにTwitterではユーザーとこんなやりとりまで交わしている。

「表参道店に誰でも使えるUstreamスタジオ作って下さい！」

「了解。作りましょう」

　わずか2分半での決断に、ユーザーからは「スピードが違う、何この速度!?」「やべえ、孫社長のUstreamスタジオ建設即時決断発言に惚れた」「Twitterがあると歴史に残るような出来事を目撃しまくりだ」と驚きの声があがり、「孫さんのプレゼンに対して国会議員の答弁の歯切れの悪いこと」という皮肉まで聞こえてきた。

孫正義氏とユーザーのやりとり。わずか2分半で、表参道のソフトバンクショップにUstream専用のスタジオが作られることが決定した

　一方、「どこでも中継できるのがUstreamの魅力なのでは？」「Ustreamを気がねすることなく観たいので転送量制限をなんとか、その……」といった声もあがった。

　その後も「僕ら個人が簡単に用意できないのが（SFXのための）ブルーバック背景なので、青部屋も」「この際、それも行きましょう!!」とTwitterで次々とスタジオの仕様が決まっていく様子に多くのユーザーが要望をあげた。

　孫社長は決算説明会で「新聞がTwitterで、テレビがUstream」と発言。今後もTwitterとUstreamを利用した展開を見せてくれそうだ。なお9日には上と同様にTwitterからの声を受け、障害者向けの割引サービス「ハートフレンド割引」の提供を開始した（関連記事）。

UCC、BOTを使ったマーケティングで謝罪（5日）

　5日、UCC上島珈琲株式会社がTwitterで行なったPRについて謝罪をする事態になった（関連記事）。

　上島珈琲は「UCC Good Coffee Smileキャンペーン」というPRキャンペーンを開始するにあたり、専用のBOTを使って「コーヒー」「懸賞」などのキーワードが入ったツイートをしているユーザーに向け、自動的にキャンペーン告知文を送っていた。

上島珈琲の公式サイト上に掲載された謝罪文

　これがTwitter利用規約の「スパムアカウントを判断する基準」に抵触しているという声がユーザーから上がったことで、アカウントは開始後わずか2時間で停止。UCCは公式サイトで謝罪文を発表することとなった。

　ユーザーからは「『UCCの製品買わない』とかいうコメント見ると企業アカウントの怖さが分かるなー」「エヴァの缶コーヒーと何かの形で連動した方が、上手く宣伝できるのに。わざわざ共感を得られない方法を選んでしまって、すごくもったいない」など、Twitterを企業が利用する難しさへの率直な感想があがっていた。

上島珈琲公式アカウントでは、ていねいなフォローのコメントを返している

　そのほかには「UCCさん自体に対しては特に反感は湧かなかったな。むしろ、頑張って欲しい」という励ましの言葉などに混じり、「世の中は甘くないよ、無糖だし」「香ばしいスパムはやめてほしい」といった皮肉も見られた。

　上島珈琲店公式アカウント（@ueshimacoffee）では、「今回の件につきまして、発表方法も含め、対応についてはもう暫くお時間を頂きますが、よろしくお願い申し上げます」として通常通りつぶやきを再開し、多くの励ましのツイートにお礼を返していた。