キヤノンから「EOS Kiss」の最新機種となる「X4」が発表された。発売は2月下旬で予想実売価格はボディのみで9万円前後。
従来機「EOS Kiss X3」からのスペック的な進化点は、撮像素子(APS-CサイズCMOSセンサー)の有効画素が約1510万画素から約1800万画素になったところ。
また、X3では常用ISO感度がISO 3200までだったが、X4ではISO 6400までとなり、さらにISOオート時の上限感度も設定できるようになった。なお、感度拡張によってISO 12800まで対応できるのはX3と同じ。そのほか、露出補正幅を±2段から±5段に拡張している。
動画撮影機能も大きく進化している。露出制御などをマニュアルで行なえる「Mモード」を新搭載。ボケ味の調整などができる。また、X3ではフルHDで秒間20フレーム、HD(1280×720ドット)で秒間30フレームの記録に対応していたが、X4ではフルHD記録時で秒間30フレームまたは秒間24フレーム、HD記録時で秒間60フレームでの記録が可能になった。
さらにセンサー中央部の640×480ドットの領域を切りだして記録する「動画クロップ」機能を搭載。約7倍ズームした状態の動画撮影が可能だ。録画時の外部マイクの接続も行なえる。
背面の液晶ディスプレーはX3と同じ3型だが、解像度は約92万ドットから約104万ドットにアップ。さらにアスペクト比が従来の4:3から3:2となり、この比率で撮影した写真をフルスクリーンで表示できる。
さらにX4では「簡単撮影ゾーン」を含む、全撮影モードでのライブビューが可能となっている。
X4のレンズキットは3種類を用意。35mm換算で29-88mmのレンズが付属する「EF-S18-55 ISレンズキット」が予想実売価格10万円前後、29-216mmのレンズが付属する「EF-S18-135 ISレンズキット」が同13万円前後、EF-S18-55 ISに加えて29-400mmのレンズが付属する「ダブルズームキット」が同13万円前後となる。