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日本語IME「ATOK 2010」を買うべき7つのポイント

2010年02月05日 12時00分更新

文● 木下由美

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ATOK 2010

 今月5日、日本語入力システム「ATOK 2010」が発売された。

 日本語入力システム(IME)には、ウィンドウズ付属の「Microsoft IME (MS-IME)」や、最近ベータ版が登場した「Google 日本語入力」など数種あるが、筆者がこれぞ最強の日本語入力システムだと力強くお勧めするのが、このATOKだ。開発しているのはワープロソフト「一太郎」シリーズで知られるジャストシステムだ。

 ATOK 2010は、ATOKの「バージョン23」に相当する。1980年代に産まれ、これだけ息の長いソフトウェアは他に類を見ない。「日本語を長年とことん研究している会社=ジャストシステム」が、「日本語を使うユーザのために」作っているソフトウェアであり「ずっと使い続けられている」。これが他の「日本語入力システム」との最大の違いだ。

 というわけで今回は、いちはやくATOK 2010の体験レポートをお届けしたい。本ソフトでは、さまざまな機能向上がなされている。すべてを紹介しては膨大になりすぎるので、ここで紹介するのはごく一部であることをご了承いただきたい。なお、今回筆者が使用したATOK 2010は開発中のもので、製品版とは異なる可能性があることをお断りしておく。


1)「講座を聞くための口座を教える」変換精度もさらに向上

 今回、変換エンジン「ATOKハイブリッドコア」が強化され、賢さに磨きがかかっている。ハイブリッドコアは同社独自の日本語辞書データと、統計にもとづいた言語処理技術を組み合わせたもの。このエンジンを洗練させることで、より正確な変換候補を表示できるようになっているのだ。「こうざ」という読みから「講座、口座、高座……」とただ呼び出すのではなく、文脈を分析した結果から、最適な変換候補を提示してくれる。辞書を初期状態で試してみたが、入力していて誤変換に困ることはなかった。

「省入力候補」では、前に入力した「講座」が表示されているが……

スペースキーで変換すると、文脈に沿った「口座」に変わった

2)Windows 7にも対応、変換速度も12%向上

 ATOK 2010は、Windows XP/Vistaに加えWindows 7にも対応した。さらに今回はチューンナップが行なわれ、変換速度も向上している。ジャストシステムの調査では、前回のバージョンと比べて変換速度が12%アップしたという。入力・変換操作のたび、わずかでも待ち時間があれば、それが入力作業への小さなストレスとなり、積み重なることで見えない負担がかかる。とはいえATOK 2009も変換時間にストレスを感じることはなかったのだが、長い時間入力する際にはその12%の差が大きくなるだろう。

※ 100行の文章を入力し、一括変換ツールを用いて変換・確定した速度の計測結果

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