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ジョブズが語ったiPad 発表会を総力レポート!(後編)

2010年01月28日 20時30分更新

文● 林信行 協力●nikon next

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「テクノロジーとリベラルアーツの交差するところ」

その後、ジョブズ氏は米アップルのウェブページでも紹介しているビデオを披露した

アップルのデザイン部門の上級副社長、ジョナサン・アイブ氏、iPhoneソフトウェア担当の上級副社長、スコット・フォースタール氏、ハードウェア担当上級副社長のボブ・マンスフィールド氏、プロダクトマーケティング担当上級副社長のフィル・シラー氏という4名が登場

それぞれの視点でiPadの製品の特徴を語りつつ、その合間に日常で使われているiPadの様子を挿入する

ビデオを見せ終わったあと、ジョブズは講演の最初の質問を繰り返す

われわれは「スマートフォンとパソコンの間の製品を目指したが、この条件を満たせたと思うか」

「アップルはその新しいカテゴリーで成功するにはいくつかの鍵となる点で秀でていなければならないと考えている。ウェブブラウジング、電子メール、写真、ビデオ、音楽、ゲーム、電子ブック」

「iPadは、まさにスマートフォンとパソコンの溝を埋める製品に仕上がったのではないか」

ジョブズは、「われわれにとって追い風なのは、すでに世界には7500万人のiPhone、iPod touchユーザーがいるため、iPadの操作を自然に受け入れてくれる」と付け加えた

アップルはこの新カテゴリーのiPadで、iTunes Store、AppStore、iBookstoreという3つのオンラインストアを展開する。これら3つのサービスの共通アカウントは1億2500万ユーザーに達するとのこと

講演の最後、ジョブズはiPadをこうまとめる。「われわれにとっての最先端テクノロジーを、信じられないような価格の、魔法のような、革新的なデバイスにまとめた」

さらにジョブズは、アップルという企業の立ち位置に触れる。「アップルという会社は、常にテクノロジーとリベラルアーツの交差するところに立とうとしている会社。われわれはベストなテクノロジーを作りたいが、それをまた直感的に実現したいとも思っている。この2つのコンビネーションがわれわれにiPadを作らせた」

「リベラルアーツ」とは人文科学、自然科学、社会科学を包括する分野のこと

こうして興奮に包まれたまま、iPadの「お披露目会」は幕を閉じた

撮影●林信行 協力●nikon next


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