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今年後半開始

米国で盛り上がるIPTV、DivX TVとは何か?

2010年01月28日 10時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 今年のパソコンやデジタル家電の動向が分かる、世界最大級の展示会「International CES 2010」。今年の目玉と言えば、3DテレビやAndroid、インテルのCore iシリーズなどがあげられる。

 日本ではあまり報道されていないが、トピックスの多かったジャンルのひとつにIPTVがあった。テレビキー局の全国放送が強い日本では、いまひとつ反応が薄いIPTVだが、米国ではかなり状況が違う。


YouTube、Netflix、そしてDivX

 広い国土で、多チャンネルのケーブルテレビ網が広く普及している米国では、VOD(都度課金)やサブスクリプション(定額制)でインターネットの動画コンテンツを購入することに抵抗感が少ない。使う側からみれば、STBのつなぎ先がケーブル網からインターネットに変わるだけだ。

2008年のCESで展示されていたLGのデモから。IPTV自体は数年前から徐々に盛り上がっているトピックスだが、本格的な普及期に入ってきたとも言える

 例えば最近注目を集めているのが「Netflix」(ネットフリックス)。もともとは宅配DVDレンタルの会社で、1000万人を超す会員がいるとされる。最近ではネット配信にも力を入れており、Xbox 360やプレイステーション3などに向けたサービスを提供。同サービスに対応したテレビも増えている。

 新規参入企業も、ベンチャー/大手を問わず、華やかだ。これにYouTubeのようなインターネット上の動画共有サイトをテレビの機能で観るといった動きが合流する。そして、DivXコーデックの開発元として広く知られている、DivXもこの市場に参入する。

 同社は、今年後半からIPTV用プラットフォーム「DivX TV」のサービスを開始する。世界第2位のテレビメーカー・韓国LG電子と密に連携した開発を行っているそうで、会場では実際に動くデモも見られたという。LGは、米国市場向けの次期Blu-ray DiscプレーヤーとホームシアターシステムをDivX TVに対応させる。DivXの提供するポータルを通じ、さまざまなコンテンツの視聴が可能になる。

 DivX TVはどんなものなのか? 国内でのデモも可能ということなので、さっそく取材してきた。

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