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「命の次に好き」初音ミクの等身大ロボットを作った理大生

2010年01月29日 12時00分更新

文● ノトフ

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経費は毎月2万5000円「食いぶちが1人増えた」

―― 作りはじめたきっかけを教えてください。

みさいる 大学一年生の終わりごろ(2008年)、冬のワンフェスに初音ミクの等身大フィギュアを出そうと思ったんです。大学に入ってすぐ人形教室に通っていたので、それを応用して球体関節の初音ミク等身大フィギュアを作ろうと。

―― 人形教室に通ってたのは、フィギュアが好きで?

みさいる そうですね。当時のフィギュアとかドールを見ていて、もっと人形化した「動くフィギュア」が流行る時代が来るんじゃないかと考えたんです。アニメ顔の可愛い人形が作りたかったので通ってました。

みさいる氏(21)。現役の理大生。一人……いや、ミクとあわせて1.5人住まいのアパートにおじゃまして話を伺った

―― 「等身大初音ミク」も最初はドールだったんですか。

みさいる ホントに最初はそうですね。で、1~2ヵ月くらい経ったとき、「初音ミクだったら歌わなきゃダメじゃないか」と思ったんです。それでまずは口の奥にスピーカーを入れて立って歌うだけっていう構想でした。

 そのときニコニコ動画で初音ミクが口パクで歌っているのを見て「ああ、これやりたいなあ!」って思ったんです。そこから動かしたいという思いが強くなって、試しに腕だけ作ってみて。電源を入れたときに腕がブィーンと動いてアッパーを食らいまして、「おおっ! これは行ける!」って(笑)。



―― 制作期間はどれくらいかかったんですか?

みさいる 2008年の3月くらいから、2009年12月頃までの、約2年ですね。

―― 最初作り始めた頃は、どれくらいの計画だったんですか。

みさいる 人形を作ろうと思ったときは2ヵ月くらいの予定でした。ロボットにして動かそうと考えてからは……一体いつになるだろうと(笑)。

―― ものすごく長い期間ですよね。ああいう動画の場合、大抵は途中経過ごとに発表していくものじゃないですか。そこで完成までを一気に発表したというのが驚きでした。

みさいる これの場合、途中で出してしまうと顔の皮がない状態があったりするので、「気持ち悪い!」と言われかねないじゃないですか。気持ち悪いって言われるのが嫌だったんですよ。やっぱり「可愛い!」と言われたかったんです。なので最初から「初音ミクが可愛い」という完成した状態で出したかったんです。今でもまだ納得できていないんすが。

衣装をとって「開腹」してみたところ。この「メカバレ感」も好きなのだという

―― なるほどー。ミクへの愛ですね。いや、実際可愛いですよ。

みさいる あああ……ありがとうございます!

―― お金もかなりかかってるみたいですけど。

みさいる 大体60万円くらいですね。

―― 結構かかってますね。

みさいる 制作期間中は毎月、自分の生活費と同じくらいがかかってましたね。月に2万5000円くらいかな。食いぶちがひとり増えた感じでした。

―― 食いぶちが(笑)。

みさいる でも、(初音ミクは)自分から働かないし……一緒に作業、手伝ってほしいんですけどね。

ファイリングされた領収書の山。毎月2万5000円の経費が初音ミクに消えていく

―― 一番お金をかけているのは?

みさいる やっぱりサーボですかね。腕を動かすところが一番高くて1万7000円です。他のサーボは6000円くらいですね。顔の表情を作るために使っている20個のサーボは、ひとつ1500円くらい。「KHR-1」(ヒューマノイドの名前)で有名な、近藤科学のサーボを使用してます。

サーボ : モーターを含めた機構。対象物の位置や姿勢、動作状態などを検出し、ユーザーの命令とずれなく動作させるために使用する。正確な動きが必要とされるロボットや産業機械の世界で使われることが多い

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