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HYBRID W-ZERO3が、超・スマートフォンである理由(PC接続編)

2010年01月25日 09時30分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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いよいよウィルコムの新スマートフォン「HYBRID W-ZERO3」の発売日が迫ってきた。そこで今回から5回連続で、HYBRID W-ZERO3の魅力をお伝えしていきたい。

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安くてカンタン──実はパソコンとの相性がとてもいい

HYBRID W-ZERO3

 ウィルコムの新スマートフォン「HYBRID W-ZERO3」(WS027SH)は、ウィルコムのPHS回線とNTTドコモのHSDPA(3G)回線の両方を使えることが大きな特徴となっている。このため、通話は音声品質の高いPHS回線を利用しつつ、データ通信は高速な3G回線を用いるといった使い分けを可能にしているわけだ。

 もちろん3G回線を使い、HYBRID W-ZERO3経由でPCをインターネットに接続することも可能。さらにPCで利用しても、パケット料金の上限額が変化しないことも大きなポイントだ。

料金プラン

 HYBRID W-ZERO3専用の料金プランである「新ウィルコム定額プランG」では、3G回線利用時のパケット通信の上限額は5250円となっており、HYBRID W-ZERO3とPCの両方で使えることを考えると非常に割安だろう。


まずはインターネット共有でPCとつなぐ

PHS回線、または3G回線をHYBRID W-ZERO3とPCで共有する「インターネット共有」。モデム接続とは異なるためダイアルアップの必要はなく、USBまたはBluetoothでPCとつなぐだけで利用できる

 Windows Mobileには、USBやBluetoothでノートPCとHYBRID W-ZERO3を接続してインターネットを利用する「インターネット共有」が用意されている。簡単にいうと、W-ZERO3のWAN回線を、USBやBluetoothを使ってPCにもおすそ分けできる機能である。

 使い方も簡単で、スタートメニューからインターネット共有を選択し、PCとの接続方法(USB/Bluetooth)やインターネット接続に利用する回線(PHS/3G)を選んで、PCとつなげばよい。この際、パケット通信に利用するのは3G回線のみに固定するのがおすすめ。PHSと3Gを併用してしまうと、PHS、3Gそれぞれの上限金額まで別個に請求される場合があるためだ。

 インターネット共有を利用している際、W-ZERO3はモデムとして機能するわけではない。そのため、PCでブラウジングやメールをしている際にも、HYBRID W-ZERO3で別の作業が行えるし、インターネットブラウジングを続けながら、PHSで通話することももちろん可能だ(着信も取れる)。PC接続時に追加料金が掛からないのも、モデムとして接続しているのではなく、インターネットに接続しているのはあくまでもHYBRID W-ZERO3であるためだ。


設定が非常に簡単なWiFiSnap

 パソコンをインターネットに接続するもうひとつの選択肢が、HYBRID W-ZERO3を無線LANルーターとして利用可能にする「WiFiSnap」を利用した接続である。これは非常に便利で使い方も簡単なので、非常に注目。

WiFiSnapのメイン画面。ソフトを起動して、「Start」のアイコンを押すだけで、W-ZERO3がWi-Fiルーターになる。標準状態ではSSIDのみが設定されている。したがって、PCの無線LANユーティリティーから、WiFiSnapを探せば、パスワード入力なしですぐネットにつなげる

 これを使えばノートPCだけでなく、iPod TouchなどといったデバイスでもHYBRID W-ZERO3経由でインターネットに接続できるというわけだ(ただしPlayStation PortableやNintendo DSiは非対応)。

 似たようなソフトはいくつか存在するが、Wi-Fiルーター経由で接続できる端末の数に制限がない点は大きな魅力だろう。複数台の機器を接続して使えるので、喫茶店などで打ち合わせする際に、無線LAN対応のノートパソコンとHYBRID W-ZERO3を用意すれば、そのまま参加者全員がネットにつなげる状態ができてしまう。

 セキュリティーに不安があるひとは、もちろんSSIDの設定やWEPによる暗号化、そしてMACアドレスフィルタリングの設定ができる。

 出張先や合宿などにHYBRID W-ZERO3を持っていけば、知人や同僚から「使えるビジネスマン」と賞賛されるかもしれない。

ネット中に着信があった場合でも、データ通信を中断せず通話ができる点も同様。このように、PHS/3G/無線LANを同時に活用することで、今までにない利用方法が可能になるのがHYBRIDたる所以である。個人で使う際にも、iPod touchなどと組み合わせれば便利だろう。ブラウザーの使い勝手は、Safariのほうが優れている面があるので、併用してみるのも面白い。

接続方法はアドホックモードとBluetooth(PAN)、インフラストラクチャ子機の3種類が選択できる

WAN(PHS/3G回線)が切れた際に再接続を行うかどうかや、バッテリが少ない場合の動作なども指定可能

HYBRID W-ZERO3自身のLAN側IPアドレスやサブネットマスクを設定できるほか、DHCPサーバの設定まで用意されている

MACアドレスフィルタリングによる接続制限もサポート

 なおWiFiSnapは有償で30日の体験版。使い続けるには2400円で購入する必要があるが、2年縛りで2年間使い続けることを考えれば、ひと月あたり100円。仮に月額100円で利用できるサービスと考えれて、外出先でもさまざまな機器を無線LAN経由でインターネットに接続できるなら、コストパフォーマンスは高いと思う。

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