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さて、今回レビューする製品は、フロントユニットだけでサラウンド環境を実現するヤマハの「YSP-5100」(実売価格は20万円前後)だ。決してコモノと言える価格ではないのだが、ローエンドのAVアンプと安価なスピーカーを7つ、そしてサブウーファーを購入しても、それに近い価格にはなるし、設置には大変な手間がかかる。
その点、YSP-5100は1台置くだけでサラウンド環境が整う。そう考えると、値段はともかく手軽さはピカイチ。という「こじ付け」のもと、本連載で紹介することにした(本当は直接音を聞いてみたかった。その訳は以下に)。
前機種からわずか約1ヵ月で登場した最新機種
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| 「YSP-5100」。本体に内蔵されているのは、40個の4cm径フルレンジユニットと密閉型ウーファーキャビネット、そして2.5cm径のバランスドドームツイーター |
フロントサラウンドと言えば、人間の聴覚の特性を利用してスピーカーのない位置から音が聞こえるように感じさせる「バーチャルサラウンド」が主流だ。性能も向上しつつあるが、やはり本物の5.1chや7.1ch環境との差は大きい。
これに対してヤマハは「デジタル・サウンド・プロジェクタ」という技術を用い、フロントサラウンドでリアルなサラウンド環境の実現を目指す。具体的には音をビーム化して放出し、壁面に反射させた地点から音を出すというもの。反射した位置から音が出力されるため、本物のサラウンド環境と同等の効果を実現できるというわけだ。
さらに音をビームとして出力するユニットはワンボディで、テレビの周囲に配置しておけばよく、リスニングポイントの横、あるいは後方にスピーカーを設置する必要はない。つまり、いくつものスピーカーを設置することなく、手軽に本物に近いサラウンド環境を実現できる製品となっているのである。
同社はこの技術を使った製品をいくつかリリースしており、2009年11月には7.1ch出力を実現し、Dolby TruHDやDTS-HDマスターオーディオに対応した「YSP-4100」(関連記事)を発売している。
そのYSP-4100から間を置かず、12月中旬に発売されたのが、最上位モデルであるYSP-5100である。こちらもYSP-4100と同様に7.1ch対応で、当然HDオーディオにも対応している。
YSP-5100がYSP-4100と異なるのは、ウーファーキャビネットの大型化とバランスドドームツイーターの追加だ。ウーファーキャビネットは従来モデルよりも63%も大型化されており、これにより中低音域の再生能力を高めている。つまり、音質が向上しているはずであり、かなり興味をそそる機種なのだ。
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| 本体背面の端子類。HDMI端子は入力×4、出力×1を装備。何の端子があるかが図で示されているあたりは親切 | ||
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