1月21日、トレンドマイクロはサーバー用セキュリティソリューション「Trend Micro Deep Security 7.0」を3月1日に発売すると発表した。IDS/IPS、Webアプリケーションプロテクション、ファイアウォール、改ざん検知、セキュリティログ監視の5機能を実装する製品で、物理サーバーに加えて仮想サーバーのセキュリティも確保する。
Trend Micro Deep Securityは、2009年4月に米国子会社が買収したThird Brigade(サードブリゲイド)の製品をベースにしたもので、トレンドマイクロブランドによる国内販売は、今回が初となる。
製品は、サーバーにインストールする「Deep Security エージェント」、仮想サーバー特有の脅威からサーバーを守る「Deep Security Virtual Appliance」、管理ツール「Deep Security マネージャ」で構成される。
Deep Security エージェントは、インストールしたサーバーに対して上記5種類のセキュリティを提供するソフトウェアで、Windows 2000以降やSolaris 8/9/10(x86版は10のみ)、Red Hat Linux、SUSE Linux、HP-UX、AIXに対応する。
本製品の大きな特徴となるのが、Deep Security Virtual Applianceだ。これは、仮想化環境のゲストOSにインストールするソフトウェアで、IDS/IPS、Webアプリケーションプロテクション、ファイアウォールの機能を提供する。加えて、仮想マシン間の(物理ネットワークを経由しない)攻撃、仮想マシンの移動時の危険など、仮想化環境ならではのセキュリティ問題に対応する機能を搭載している。
Trend Micro Deep Security 7.0には、トレンドマイクロが得意とするウイルス対策機能が搭載されていない。これは現行バージョンが、サードブリゲイドの製品のままであるため。今年後半に提供予定のバージョン7.5では、トレンドマイクロによる機能追加が行なわれ、ウイルス対策機能も搭載される見込みだ。
なおトレンドマイクロは、サーバー向けのセキュリティ製品を提供しているが、これらは継続して販売していくという。
製品名 | 価格(税別) |
---|---|
Deep Security エージェント | 8万4000円/1サーバー(物理、仮想問わず) |
Deep Security Virtual Appliance | 23万円/1CPUソケットあたり(8コアまで) |
Deep Security マネージャ | 237万5000円/1管理サーバあたり |