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発売直前! HYBRID W-ZERO3のおいしいところを知る

2010年01月19日 23時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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再現性が高いIntenernet Explorer

 スマートフォンに期待する機能として、ウェブブラウザーは外せないと思う。これ以外にも、アプリケーションの追加が可能である点など、スマートフォンを選ぶ意味は複数挙げられるとは思うが、多くの人にとって、最も利用頻度が高く、快適性が求められるのはやはりウェブブラウズだ。元々PIM中心だったPDAとスマートフォンを分かつ最大の差別化ポイントと言ってもいいのではないか。

ASCII.jpのウェブサイトを表示したところ。横幅が広いPCサイトでもなかなか分かりやすく表示できる(左)。横位置での表示にももちろん対応する(右)

 Stinger(Windows CE 3.0ベースの携帯電話用OS)が登場したのは、2001年の3GSM World Congressの会場だが、パソコン用に作られたリッチなサイトを携帯端末でも見たいというニーズそのものは、そのころから少しも変わっていない。Stingerがそのあたりを主眼に開発されたOSかどうかは疑問だし、当時はザウルスなど国産PDAのほうが積極的だった印象もあるが、W-ZERO3が受けたのも通信内蔵のPDAが安価な価格で登場したという点が大きかったと思う。

 さて、快適なブラウズ環境に必要なものと言えば、解像度と表示速度である。HYBRID W-ZERO3の場合、旧機種とは異なり、Opera Mobileは付属しない。とはいえ、Internet Explorerの完成度も向上しており、機能的な不足はあまり感じないだろう。

ズーム機能を利用することで、拡大縮小も可能。数秒タップすると立ち上がる、コンテキストメニューでズームを選ぶ

 480×854ドットの高解像度ディスプレーに加え、横向きでの利用や縮小表示も可能なので「ページの見た目」という意味でも一定の水準はクリアしている。ウェブページの再現性の高さにはマイクロソフトもこだわっていると聞く。ASV方式のパネルも視認性が高く、発色もいい。海外製スマートフォンでは、解像度の低く、クオリティーも低いパネルを利用しているケースが多いので、この点は大きなメリットと言える。

 レスポンスに関しては、試作機と言うこともあってか、もうひとつという印象だった。通信速度というよりはレンダリング処理の遅さが原因だろう。CPUはARM11ベースのQualcomm製プロセッサーで、クロック周波数もWILLCOM 03のMarvell PXA270(520MHz)とほぼ同等だが、Internet Explorer自体の動作が重いためか、Windows Mobile機でブラウジングを楽しむためには、もうひとつ上のクラスのCPUを検討してほしかった。

Windows Liveボタンを押すと、マイクロソフトの提供するウェブサービスのうち主要なものにクイックにアクセスできる

 とはいえ、これは高解像度と高いページの再現性とトレードオフの関係にあるとも言えなくはない。例外はあるかもしれないが、多くのサイトはPCに近いレイアウトで見られる。

 盲点になりがちだが、ブラウジング時に英数字の入力がしやすいかどうかも操作感を左右する。URLの入力や検索キーワードなど意外に必要となるケースが多いためだ。テンキーの場合は若干手間どる気もしたが、その場合は、ソフトキーボードを利用するのがよさそうだ。ワイド画面の広さがあるので、画面の占有率もそれほど高くはない。日本語サイトであれば、BingやGoogle、Yahoo!などの検索サイトをホーム画面に設定し、検索キーからナビゲーションするという方法もある。こうした工夫である程度カバーできるのではないか。

 スマートフォンのもうひとつの魅力である、アプリケーションの追加に関しては、MarketPlaceから簡単に入手できる。MarketPlaceへは専用のアプリケーションを利用するほかに、テンキー左上のWindows Liveボタンを押すことでクイックにアクセスできる。まだ数は少ないが、HYBRID W-ZERO3の強化を考えているのなら、使ってみるといいだろう。

Windows Liveボタンを押して表示されるメニューには、MarketPlaceのほかに、HotmailやWindows Messenger、MyPhone(同期サービス)など、マイクロソフトのウェブサービスが一通り登録されている。

 以上、W-ZERO3の主要機能を見てきた。28日の発売に向けて、ウィルコムストアなどでは予約も始まっている。興味のある読者は、のぞいてみるといいだろう。

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