CPUではAMDも人気
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| 2009年に中国で注目を浴びたCPU | AMD製CPUへの注目は一時期インテル製のそれを上回った |
AMDのブランド力が落ちたかといえばそうでもない。CPUでのインテル対AMD対決においては、インテルは52.7%、AMDは47.3%と拮抗。2008年はインテルが64.1%、AMDが35.9%だったので、その差がぐっと縮まったことになる。
CPU製品別では、オーバークロックユーザーご用達のインテル「Pentium Dual-Core E5200」と、AMD「Athlon64 X2 7750ブラックエディション」が他のCPUに大差をつけて人気だ。筆者自身もショップブランドパソコンを中国で組んでもらったことがあるが、ショップ店員から「お買い得!」と言われ、Athlon64 X2ブラックエディションのシステムを購入したことがある。
人気CPUベスト15でみると、「Core i7」が1モデル、「Core 2 Quad」が1モデル、「Core 2 Duo」が2モデル、「Pentium Dual-Core」が3モデル、「Athlon64 X2」が3モデル、「AthlonII X2」が3モデル、「AthlonII X4」が1モデル、「Phenom II X4」が1モデルとなった。
HDDではSeagateが54.1%でトップ、以下26.5%のWesternDigital、16.7%の日立、2.2%のサムスンが続いた。容量別では500GBのモデルに最も注目が集まっている。
メモリーでは45.9%と圧倒的シェアでKingstonがトップに。容量は2GBモデルばかりに注目が集まった。光学ドライブでは33.5%のシェアでパイオニアがトップで、以下サムスン(17.4%)、LG(10.9%)、ソニー(10.3%)、ASUS(9.6%)と続いた。プレクスターも中国で販売しているが認知度は極めて低い。
ドライブ別では、パイオニアの記録型DVDドライブ「DVR-117」の中国版「DVR-117CH」が人気トップ。またトップ15のうち、LGから記録型Blu-ray Discドライブがランクイン。中国にはHD DVD中国版こと「CBHD」「EVD」「NVD」といった独自開発を売りにする次世代DVD(関連記事)があるが、これらのパソコン向け内蔵ドライブは中国では未発売だ(あまつさえEVDは、DVDドライブがあれば読めて、コーデックを入れれば再生可能である)。
日本より中国で組んだ方が安いのか!?
せっかくなので、去年最も人気のパーツを組めばいくらになるか見てみよう。中国で2009年に最も人気のパーツで揃えると以下のようになる。左には中国の値段を、右にはASCII.jp価格比較による値段を載せた。通貨レート換算については1元=13.5円で計算し、四捨五入している。2009年の注目ランキングから構成しているので、パーツは世代的に昔のモノもあるが、その辺はご了承を。
| カテゴリー | メーカー、製品名 | 中国での価格 | 日本での価格 |
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| CPU | Intel Pentium Dual-Core E5200 | 410元(5540円) | 6920円 |
| メモリー | Kingston DDR2 PC2-6400 2GB×2 | 2590元(7970円) | 9398円 |
| HDD | Seagate ST3500418AS | 385元(5200円) | 5650円 |
| 光学ドライブ | パイオニア DVR-117 | 185元(2500円) | 5470円 |
| マザーボード | ASUS P5Q | 949元(1万2810円) | 1万3550円 |
| グラフィックスカード | 七彩虹 氷封騎士(GeForce9800GT GDDR3 512MB) | 699元(9520円) | ―― |
| 電源 | 航嘉 多核DH6(ATX電源出力400W) | 360元(4940円) | ―― |
| CPUファン | 超頻3 紅海標準版 | 88元(1190円) | ―― |
| ケース | CoolerMaster 毀滅者RC-K100 | 299元(4040円) | ―― |
Cooler MasterのATXケースにP45チップセット採用のマザーボードを載せ、CPUはオーバークロッカーに人気の「Pentium Dual-Core」を、グラフィックスカードに「NVIDIA GeForce 9800GT」採用のカードを挿し、一言でいうなら「中国でパソコンを購入するならとりあえず人気のネトゲはできないとね」モデルとなった。
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| 去年最も注目を浴びたCoolerMaster製「毀滅者RC-K100」 | 最も人気の電源である中国メーカー「航嘉」の「冷静王」。300Wなのでグラフィックスカードを挿すには無理があり、個人的には2位の「多核」をチョイス |
![]() | 人気ナンバー1ファンとなった「超頻3(直訳するとオーバークロック3、英語名はPCCooler OC3)」というメーカーの「紅海標準版」 |
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単純計算にして3955元、日本円にして5万3390円となる。ショップブランドPC購入は、まとめ買いでもあるから、値切るのが中国流であり、もうちょっと安い値段で買えるわけだ。
日本と中国の価格差を見てみよう。ビデオカード、電源、CPUファン、ケースの該当製品については、日本では未発売なので日本の値段は表記しなかった。それを除くと中国では2519元(3万4000円)、同じものが日本では4万1000円となり、7000円もの差がついてしまった。
初めてのパソコンなら、モニター、キーボード、マウスに加え、中国人なら持ってて当然のUSBメモリーなんかを買えばプラス1000元(1万3500円)で、トータル5000元(6万7500円)は必要になる。OSを買ってくれるなら、日本未発売の「Windows 7 Home Basic」(家庭普通版)でプラス399元(5390円)となる。多くの大卒が就職する中小企業で初任給が1000元台なので、そうした人にはショップブランドPC1台購入するのに4ヵ月分の給料が必要となる。
中国はいよいよ今年にも経済規模で日本を抜くとも言われているが、13億人ひとりひとりで考えれば、未だ自作パソコンを所有することもたやすい話ではないようだ。
山谷剛史(やまやたけし)
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| 著者近影 |
フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。当サイト内で、ブログ「中国リアルIT事情」も絶賛更新中。最新著作は「新しい中国人~ネットで団結する若者たち」(ソフトバンク新書)
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