テープのノイズは雰囲気ということで……
実際にカセットテープの内容をUSBメモリーやSDメモリーカードに録音するには、まず本体のモード切替スイッチを「テープ」の位置に合わせ、USBメモリー/SDメモリーカードを本体にセットする。その上でテープをカセットデッキに装填し、再生が始まったところで録音ボタンを押すという流れになる。
録音するとUSBメモリー/SDメモリーカード内に「AUDIO」フォルダが作成されて、その中にMP3ファイルが保存される。録音中にリモコンの「TS」(Track Separation)ボタンを押せば、MP3ファイルを分割保存することもできる。
録音したファイルの音質は当然テープの内容や状態に左右されるが、実際に試したところ特に不自然なところもなく記録されている。ノイズなどもそのまま記録されてしまうが、テープの雰囲気が再現されていると思えばさほど気にならない。音質を求めるのであれば、専用ソフトなどを使ってパソコン上で修正することも可能だ。
パソコンとの連係が不要で気軽に使えるのがメリット
CE-26では、USBメモリーやSDメモリーカード内のMP3やWMA形式の音楽ファイルを再生することも可能だ。本体両側面にはスピーカーを内蔵しているため、単体でプレーヤーとして使うこともできる。
実際に再生してみると、想像していたよりもしっかりした音が出力されるのには驚いた。確かに低音の迫力や高音の伸びには欠けるが、USBメモリーやSDメモリーカードにお気に入りの音楽を保存しておき、気軽に再生するデバイスとしては意外と便利ではないだろうか。
難点を挙げるとすると、やはり巻戻しができないことがまず挙げられる。またテープの再生が終わっても録音し続けるため、手動で録音を止めなければならないのも面倒だ。このあたりは割り切って使う必要がある。
パソコンと連係してカセットテープの内容をデジタル化する製品がいくつか出ているが、それらと比べたときのメリットは単体で利用できるということ。
PCを操作することなく、気軽にSDメモリーカード/USBメモリーに録音できる手軽さはうれしい。
手元に多くのテープがあり、それをデジタル化したいと考えているのであれば、CE-26は決して高い買い物ではないだろう。捨てられないカセットテープを何とか整理したいと考えているのであれば検討してほしい。
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