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第1空挺団降下始めで陸自精鋭が大空を舞う!

2010年01月12日 18時00分更新

文● 伊藤 真広

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実戦を想定した演習は大迫力!

 空挺隊員による防衛線の構築が完了すると、力持ちのCH-47がスリングを使って軽装甲機動車とべヴィハンマーの愛称で知られる120mm迫撃砲を吊り下げて、地上に展開する部隊への戦力増強を実施。さらには、敵戦車の侵入を防ぐための対戦車地雷の散布が、両側にフロートのように地雷散布装置が取り付けられたUH-1によって行なわれた。
 演習の終盤には、地上に展開した部隊が敵の攻撃を受けて負傷した隊員を後方へと緊急搬送する実演や、CH-47Jがエキストラクションロープを使用した隊員を吊り下げての飛行などを披露。
 最後に、北澤防衛大臣から「多様な事態即応するために国民の信頼と期待に応えるよう、一丸となって訓練に取り組んでほしい」と訓示が行なわれ、平成22年度の第1空挺団による 降下訓練始めは終了した。

降下に続いては、ヘリボーン輸送。CH-47が軽装甲機動車と重迫撃砲の120mm迫撃砲を吊り下げて途上。先導するのは、OH-1観測ヘリとOH-6観測ヘリ

軽装甲機動車は小松製作所製で、上部ハッチからは01式軽対戦車誘導弾などを発射することもできる

フランスTDA社製のMO120RTを日本の豊和工業がライセンス生産する120mm迫撃砲は、一分間に15~20発の迫撃弾を発射できる重迫撃砲

高機動車(重迫牽引車)も登場して迫撃砲陣を構築し、先行する歩兵隊の支援砲撃を行なう

命綱ナシで、ホバリングする不安定なヘリからロープ一本で地上に降りるときの気持ちは……

2機のCH-47が飛来して、ファストロープを使った降下が再度行なわれた。分隊支援火器の5.56mm機関銃MINIMIを装備する隊員の姿も

両サイドのフロートのような地雷散布装置をつけたUH-1が、対戦車地雷を散布

前線を構築した空挺隊員。敵の反撃を受けて負傷者が発生!

戦線からやや離れたところで、医療兵の応急処置の後、飛来したUH-1に運ばれる隊員

医療兵は負傷した隊員とともにUH-1のなかへ、運んだ隊員は銃を手に再び防衛線へと向かう

負傷した隊員が格納されるまでのあいだ、上空ではM2ブローニング重機関銃を搭載したUH-1が敵陣を掃射してけん制

負傷兵をヘリで救助する動画

CH-47Jがエキストラクションロープを使って隊員を吊り下げて飛来。吊り下げられている最中も小銃を構え続ける隊員の姿はカッコイイ

敵部隊の反撃がなくなったところで、地上部隊、上空のヘリ部隊が一気に進軍。これにて演習は幕を閉じた

北澤大臣の訓示を聞く第1空挺団の隊員たち

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