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中小企業に特化することで、低価格を実現

クラウドより1/6安い!?CRMアプライアンス

2010年01月07日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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App/CRM

App/CRM。今後は、1Uのラックマウントタイプもリリースされる予定だ

 “クラウドの1/6の価格でお得”という謳い文句で、オープンソースのCRMアプライアンスサーバー「App/CRM」がファナティックより売り出された。価格は88万円。

 App/CRMは、CRMにオープンソースの「Sugar Community Edition」を採用し、OSは「CentOS」、RDBMSに「MySQL」を使った製品。形状は264×304×258mm(W×D×H)のキューブ型で、スペックはCPUにCore 2 Duo E8400×1、メモリ2GB、HDD1TB(RAID5構成=実容量は2TB)。ハードウェアは1年間のオンサイト保証と、2〜3年のセンドバック保証が付属する。

CRM画面

App/CRMのCRM画面

 オプションとして、

  • SugarCRMのの導入支援サービス
  • ヘルプデスク延長サービス(1年単位)
  • ソースカスタマイズサービス
  • オンサイト保守延長サービス
  • 業務定着支援サービス
  • ハードウェアカスタマイズ

などが用意されている。

 また、ファナティックのパートナーで、CRMコンサルティング会社シンキングリードは、導入支援やコンサルティングのパッケージ「CRM50」(50万円)を提供することで協業する。

クラウドよりお得な理由

 App/CRMの想定利用人数は、20〜100名(そのうちアクティブユーザー数は20名)だ。冒頭の「クラウドよりも1/6も安い」という計算の根拠は、クラウドのCRMを使った場合、仮に1ユーザー7000円/月で50ユーザーが使用した場合、3年間で約1200万円となるが、App/CRMの場合はCRM50を合わせても138万円、ヘルプデスクの2年目以降保守費用を年間25万円×2と見積もっても総額200万円となる。ゆえに「1/6=1000万円お得」という答えを、ファナティックは算出している。

 ファナティックはこれまで、Linuxなどオープンソースを使ったサーバー製品を世に送り出してきたが、CRMなどのアプリケーションを搭載した製品をリリースするのはこれが初めて。今後同社では「Appシリーズ」として、CRM以外のオープンソース系業務アプリケーションアプライアンスをリリースしていく予定であり、パートナーも募っているとのことだ。

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