GIGABYTE「GA-P55A-UD3R」
USBバスパワーが3倍凄い! 噂のマザーで耐久テスト!
SATA 3.0やUSB 3.0はどれだけ速いのか?
ようやく市場にも出回り始めたSTAT 3.0やUSB 3.0のハードディスク。やはり気になるのはその転送速度だろう。SATA 3.0のハードディスクは入荷するとすぐ売り切れてしまうという状態が続いているが、なんとかこれをゲットできたので、インターフェイス以外は、同様のスペックのSATA 2.0ディスクと性能比較してみよう。実験に使ったのは、このハードディスクだ。
いずれのディスクもNTFSでディスク全体をフォーマットし、何も書き込んでいない状態で行なった。なおOSにはWindows7を利用している。
テストに使ったのは、ハードディスクのベンチマークではおなじみのCrystalDiskMarkだ。スペック的にはSATA 2.0が3GBits/sec、 3.0が6GBit/secなので、バイトに換算すると2.0が300Mバイト/secで、3.0が600Mバイト/secとなる(SATAは1バイトの転送に8ビットではなく10ビットを使うため)。
この結果を元にSATA 2.0の速度を100%としたときの、SATA 3.0の転送速度を見てみると、次のようにまとめられる。
SATA 3.0の転送速度 | |||||
---|---|---|---|---|---|
読み/書き | 処理種別 | SATA 3.0 | SATA 2.0 | SATA 3.0の速さ (2.0を100%とした場合) |
|
読み込み | シーケンシャル100MB | 177.2MB/s | 141.5MB/s | 125% | |
512KBランダム | 80.11MB/s | 65.15MB/s | 123% | ||
4Kランダム | 1.288MB/s | 0.988MB/s | 130% | ||
書き込み | シーケンシャル100MB | 130.9MB/s | 135.5MB/s | 97% | |
512KBランダム | 153.5MB/s | 104.7MB/s | 147% | ||
4Kランダム | 2.57MB/s | 1.667MB/s | 154% |
読み込みについては、SATA 2.0のほぼ125%という速さで、さすがに理論値の200%までには及ばなかったようだ。書き込みに関して見てみるとランダムアクセスの場合は1.5倍の速さをたたき出しているが、シーケンシャルの書き込みはSATA 2.0より若干遅いという意外な結果になった。
一方、USB 3.0と2.0の速度比較は、バッファローの外付けUSB 3.0ハードディスク「HD-H1.0TU3」と、USB 2.0仕様の「HD-CL1.0TU2」で比較してみた。
なおUSB 3.0のコネクタ形状は、上流側は従来と同じコネクタになっているが、機器側の下流はコネクタが変更されている。
ベンチマークに利用したのは、SATAと同じCrystalDiskMark。ディスクは全体をNTFSで初期化し、何も書かれていない状態でテストを行なった。
USB 2.0は480Mbpsなのでバイト換算するとおよそ60Mバイト/sec、3.0は最大5Gbpsなので625Mバイト/secとなる。理論値ではUSB 3.0は2.0の10倍の転送速度を出せる計算だ。
この結果を元にUSB 2.0の速度を100%としたときの、USB 3.0の転送速度を見てみると、次のようにまとめられる。
USB 3.0の転送速度 | |||||
---|---|---|---|---|---|
読み/書き | 処理種別 | USB 3.0 | USB 2.0 | USB 3.0の速さ (2.0を100%とした場合) |
|
読み込み | シーケンシャル100MB | 117MB/s | 36.99MB/s | 316% | |
512KBランダム | 37.83MB/s | 25.55MB/s | 148% | ||
4Kランダム | 0.668MB/s | 0.591MB/s | 113% | ||
書き込み | シーケンシャル100MB | 105.5MB/s | 37.18MB/s | 284% | |
512KBランダム | 88.38MB/s | 36.69MB/s | 241% | ||
4Kランダム | 3.244MB/s | 1.655MB/s | 196% |
その差は歴然。理論値の10倍までは行かないが、シーケンシャルの読み書きは、USB 2.0のほぼ3倍をマーク。ランダムアクセスは1.1倍から2.5倍とばらつきのあるものの、いずれも2.0に比べて高速になっているのが分かる。
高速化を実現しているのは、USB 2.0の通信がこれまで半二重方式を利用していたのに対し、USB 3.0では全二重方式を利用しているためだ。半二重方式は、無線機で通信しているような形式で、通話できるのはどちらか片方だ。通信を終えると「どうぞ」とマイクを渡し、もう一方の通信がはじまる。これに対して全二重方式は、電話のような感じで、常にどちらからもしゃべることができるため、通信効率がよくなっているというわけだ。
とはいえデメリットもあり、これまでは伝送距離が最大5mまでとなっていたが、USB 3.0ではノイズ混入防止という意味からか最大3mまでとなっている。
※お詫びと訂正:記事初出時、SATAの転送速度に対するバイト換算、およびUSB 3.0の転送速度結果の一部が誤っておりました。訂正してお詫びいたします。(2010年1月20日)
(次ページへ続く)
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