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インテル、GPU内蔵型の新Atomプロセッサーを発表

2009年12月21日 16時08分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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Atom N450

Pineview-MことAtom N450

 インテル(株)は21日、低価格ノート/デスクトップ向けの新しい「Atomプロセッサー」と、同CPUを用いたプラットフォームを発表した。CPUダイ上にグラフィックス機能(GPU)を内蔵した、x86系CPUでは初の製品となる。搭載製品は、2010年1月以降に発表の予定。

 今回発表されたものは、以下のとおり。

ノート向けCPU
Atom N450(1.66GHz、シングルコア、TDP 7W)
デスクトップ向けCPU
Atom D510(1.66GHz、デュアルコア、TDP 15W)
Atom D410(1.66GHz、シングルコア、TDP 12W)
チップセット
Intel NM10 Expressチップセット
Atom N450のダイ写真

Atom N450のダイ写真

 発表されたAtomプロセッサーは、コード名「Pineview」と呼ばれていたCPUである(ノート向けは“-M”、デスクトップ向けは“-D”)。45nmプロセスで製造され、CPUと同じダイ上にGPUが搭載されている。

 従来のAtomプラットフォームがCPU×1、チップセット×2の3チップ構成だったが、新しいAtomを使ったプラットフォーム(Pine Trail)はGPUがCPUに統合されたことにより、2チップで構成されるようになる。インテルでは、全体の設置面積縮小、消費電力の低減、熱設計時消費電力の低減、そして低コストが実現できるとしている。

デュアルコア版のAtom D510

デュアルコア版のAtom D510

 ネットブック向けプラットフォームでは、実装面積が約60%縮小、平均消費電力は約20%向上しているという。同様にデスクトップ向けプラットフォームでは、約70%の実装面積縮小と、約50%の熱設計時消費電力の低減を実現したという。

 CPUおよびチップセットの価格は未発表だが、主要なシステムメーカーによって80以上のシステムが採用されているという。

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