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制作現場で役立つjQueryプラグインの使い方 (2/3)

2009年12月24日 17時08分更新

文●西畑一馬/to-R

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jQueryプラグインの基本的な使い方

 多くのプラグインは、次の2つのステップで利用できるように作成されています。

  1. jQueryとプラグインの読み込み
  2. プラグインの実行

 ここでは、Webページに角丸ブロックを実装できるjQueryプラグイン「jQuery Corner」を例に、プラグインの利用方法を紹介しましょう。

 角丸ブロックをXHTMLやCSSで表現しようとすると、画像の切り出しやdiv要素の入れ子配置、CSSによる調整など手間がかかりますが、jQuery Cornerを利用すると簡単に表現できます。

jQuery Corner

jQueryで角丸表現が可能な「jQuery Corner」配布ページ。使い方やサンプルが詳しく解説されている


 たとえば、次のようなXHTML/CSSを角丸で表示したいとしましょう。


<div id="corners"></div>


#corners{
    background:red;
    width:200px;
    height:100px;
}


 この場合、まずjQuery本体とjQuery CornerのJavaScriptファイルを順番に読み込みます。プラグインはjQuery本体の後に読み込まないと動作しませんので、注意してください。jQuery Cornerの場合はjQuery本体とjquery.corner.jsだけですが、プラグインによってはさらに他のライブラリーやCSSファイルの読み込みが必要な場合もあります。


<script type="text/javascript" src="jquery-1.3.2.min.js"></script>
<script type="text/javascript" src="jquery.corner.js"></script>


 要素に角丸を適用するには、次のようなスクリプトを用意し、角丸にしたいブロックレベル要素を$("...")内にセレクターで指定します(関連記事)。


$(function(){
    $("#corners").corner()
})


 このように、ごく簡単な記述で角丸ブロックを実装できました。

角丸

単純なdiv要素が角丸で表示される



<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0
Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">
    <head>
        <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" />
        <meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css" />
        <meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript" />
        <title>sample1</title>
        <script type="text/javascript" src="jquery-1.3.2.min.js"></script>
        <script type="text/javascript" src="jquery.corner.js"></script>
        <script type="text/javascript">
$(function(){
    $("#corners").corner()
})
        </script>
        <style type="text/css">
#corners{
    background:red;
    width:200px;
    height:100px;
}
        </style>
    </head>
    <body>
        <div id="corners"></div>
    </body>
</html>


 jQueryプラグインでは、1つのプラグインに複数の機能があったり、デザインのバリエーションが用意されていたりすることが多く、プラグインを実行する際にオプションを指定できます。jQuery Cornerの場合は、corner(...)内にオプションを指定すると、角丸以外の縁取りにできます。


$(function(){
    $("#corners").corner("bevel");
})


corner

corner(...)内に「bevel」を指定すると角を切り取った形の縁取りで表示される。他にも配布サイトでは多数のパターンが紹介されている

 

 ここではjQuery Cornerを例にjQueryプラグインの基本的な使い方を解説しましたが、実際の使い方はプラグインによって異ります。jQueryプラグインを利用する際には、配布元に記載されている利用方法の解説やサンプルコードを参考にしてください。

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