UQコミュニケーションズは、無線データ通信サービス「UQ WiMAX」に二段階制の定額料金プラン「UQ Step」を12月18日より開始することを発表した。
同サービスのこれまでの料金プランは完全定額制の「UQ Flat」(月額4480円)、24時間単位での利用が可能な「UQ 1Day」(1日600円)の2つだった。ここに月額380円からスタートし、上限が4980円となる「UQ Step」を追加することで、あまり使わない月があるユーザーでも手軽に契約できるようになった。
なお、UQ WiMAXのユーザーに無料で提供されている公衆無線LANサービス「UQ Wi-Fi」は、UQ Stepの契約者でも同様に利用できる。
またサービスエリアとして従来の東京圏、名古屋圏、京阪神、広島市、福岡市に加えて、札幌市、仙台市、富山市、金沢市、福井市、岐阜市、静岡市、浜松市、津市、岡山市、高松市、松山市、北九州市をエリア化。さらに今回の発表に合わせて、同社Webサイト上からUQ FlatもしくはUQ Stepでの新規契約ユーザーに端末を半額で提供するキャンペーンを12月中の期間限定で実施する。
今回発表を行なった同社代表取締役社長の田中孝司氏は、サービスエリアの状況について触れ、サービス開始当初の繋がりにくい状況からまったく変わっていることをアピール。具体的には「内部目標として月1000局開設しろとハッパをかけている」とのことで、すでに電波を出している基地局は4160局、電波申請局は6278局に達しているという。
また競合他社を意識した発言も多くあり、「今日の発表で他社に対して劣っているのはエリアだけかなと考えている。だからエリアを頑張っていきたいと考えている」とも語った。
今後の計画としてはモバイルWiMAXの高速化技術である「IEEE 802.16m」についても取り組んでいきたいとし、規格上は最大300Mbpsとされている速度については、利用できる帯域次第としながらも、来年中に実験を開始したいとした。