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検索大手は、なぜIME開発に取り組むのか

まさかのIME参入!? 「Baidu Type」の完成度をチェック

2009年12月17日 10時00分更新

文● 松本淳

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 2009年末の怒涛のようなGoogleの新サービス発表も一段落したように感じる。

 しかし、その間隙を縫うように、中国の検索ポータル最大手「百度」(Baidu)が、昨日(12月16日)、突如IMEをリリースした。思わぬところから球が飛んできた、という印象は拭えないが、さっそく前回のGoogle日本語入力の記事と同様に、実際この原稿を「Baidu Type」で書きながら、特徴や、検索サービスとIMEの関係について考えてみた。


Baiduによる紹介ビデオ


インライン入力には非対応

 Baidu Typeのダウンロードファイルサイズは40MB弱。Google日本語入力ほぼ同等の大きさに収まっている。しかし、実際に使用してみて驚かされたのは、インライン入力に非対応であることだ。MS-IMEやATOKもインライン入力に対応する中、多くのユーザーが面食らうはずだ。

Baidu Typeの変換画面。確定するまではカーソル位置に入力結果が反映されない

 敢えて非対応という選択を行ったとは考えにくく、対応OSがWindows XPとなっている点からも、まだユーザーインターフェイス側の対応はこれから進めなければならない点が残されていることがうかがえる。

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