Hi-C CAP(Highly-conductive polymerized Capacitor)コンデンサを採用するmsi製の「P55」搭載ハイエンドマザーボード「Big Bang-Trinergy」の販売が今日からスタートした。
オール「Hi-C CAP」化を施したハイエンドマザー
同製品は、10月にCAFFE SOLARE(カフェソラーレ)LinuxCafe秋葉原で行われたmsiのアキバイベント「お客様大感謝祭」の会場で国内初お披露目となった新型マザーボード。基板上には見慣れた電解系コンデンサが一切無く、かなりスッキリとした印象となる。それもそのはずで、100% Hi-c CAP(Highly-conductive polymerized Capacitor)ポリマータンタルコンデンサを全面的に採用。「高温かつ厳しい環境下での長寿命安定動作のために開発され、従来はサーバーやノートPC向けに利用されている高品質部品だが、自作向けマザーをオールHi-C CAP化した点が注目」(msi)という。
また、通常電源回路は60フェーズ相当の大出力を実現するというお馴染みの高効率電源回路「DrMOS」を合計15フェーズ搭載。また「APS(アクディブフェーズスイッチング)」が搭載され、OSを問わずフェーズ数を自動制御する事もできる。さらにボタン1発で自動オーバークロックができる「OC Genie」機能や、タッチセンサー仕様のオンボードスイッチ「イージーボタン2」、スイッチで電圧変更ができる「V-スイッチ」、テスターで各コンポーネントの電圧測定が可能な「V-Chech Point」、CMOSセットアップメニューからのBIOS更新やUSBメモリへのBIOSバックアップに加えてUSBメモリ内のBIOSファイルから起動が可能な 「M-フラッシュ」が搭載されるなど機能満載の1枚に仕上がっている。
さらに同マザーには特徴的な2つの付属品を同梱する。Realtek“ALC889”チップ搭載のオーディオカード「QuantumWave」は、対応コンテンツで高い臨場感をもたらすという「EAX Advanced HD 5.0」と「THX」の双方が利用可能なオリジナル品で、Blu-rayディスク等の192KHz/24bit出力に対応。
一方の「OC Dashboard」は、外付けのコントローラーユニットで、同梱のケーブルをブラケット部にある専用端子に接続する事で使用する。本体には有機LED液晶パネルが装備されており、温度や電圧など各部ステータスがモニターできる上にOCを含めた各種設定も可能だ。
主なスペックを確認しておこう。チップセットは「P55」でPCI Express 2.0ブリッジ「nForce 200」を追加することで、x16+x8+x8動作の3-Way SLI(2-Way SLI時動作はx16+x16)やCrossFireXなどといったハイエンド構成が可能。
よって拡張スロットの構成は、PCI Express(2.0) x16×3、PCI Express x1×2、PCI×2。その他、オンボードインターフェイスにはデュアルギガビットイーサネット(Realtek/RTL8111DL×2)やIEEE1394(VIA/VT6315N)、Serial ATA II×10、eSATA×2、IDE×1などを搭載。メモリスロットはDDR3が4本で対応はDDR3-1333/1066/800MHz、最大16GBまで搭載可能となる。
価格および販売ショップは以下の通り。本日確認した限りでは各ショップとも入荷本数は少なめで完売となるところも確認できた。
価格 | ショップ |
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「Big Bang-Trinergy」 | |
¥33,980 | T-ZONE.PC DIY SHOP |
¥34,800 | アーク(完売) ドスパラ秋葉原本店 |