GIGABYTE「GA-MA785G-UD3H」でのオーバークロック
GIGABYTEの「GA-MA785G-UD3H」は、AMD 785G搭載マザーボードだが、今回検証した他の2製品とは異なり、DDR2メモリ対応である。そのため、本製品のみ、メモリ環境をPC2-6400 1GB×2として検証を行なった。
BIOSからのオーバークロック
GA-MA785G-UD3HはAward製BIOSを採用しており、BIOS設定画面のトップメニューで「MB Intelligent Tweaker(M.I.T.)」を選択することで、オーバークロック関連メニューが開く。次に「CPU Host Clock Control」の項目を開いて「Manual」を選べば、その下の「CPU Frequency」を変更できるようになる。
GA-MA785G-UD3HのBIOS設定画面からの手動オーバークロック結果は、下の表のようになった。最大243MHzでも、Windows 7が問題なく起動し、PCMark05 CPU Testも完走した。DDR3メモリ環境の他の2製品の場合は、最大230~233MHz程度だったで、こちらのほうがベースクロックの上限が10MHzも高い。DDR3メモリ環境の場合、CPUではなく、メモリ周りで落ちていたのであろう。DDR3メモリ環境でも、DRAM電圧を変更したり、メモリタイミングを調整することで、より高いベースクロックで動作する可能性はありそうだが、ここではあくまでベースクロックの変更によるオーバークロックに留めたい。
同じベースクロック230MHzでのCPU Scoreを比較すると、多少DDR3環境のほうが高速だが、完走できた最高ベースクロックでのCPU Scoreを比較すると、DDR3環境では12000の大台には到達しておらず、GA-MA785G-UD3Hの12468というスコアはなかなか好成績といえる。なお、BIOSでの自動オーバークロック機能は用意されていない。
GA-MA785G-UD3Hの手動オーバークロック結果 | |||||
---|---|---|---|---|---|
BIOSで設定したベースクロック | 定格動作時(200MHz) | 230MHz | 240MHz | 243MHz | 244MHz |
CPU-Zで計測したベースクロック | 200.9MHz | 230.0MHz | 240.0MHz | 243.0MHz | 未計測 |
CPU-Zで計測したCPUクロック | 803.7MHz | 920.0MHz | 960.0MHz | 972.0MHz | 未計測 |
上記計測時のクロック倍率 | 4倍(CnQ有効) | 4倍(CnQ有効) | 4倍(CnQ有効) | 4倍(CnQ有効) | 未計測 |
PCMark05 CPU Testのスコア | 10276 | 11766 | 12294 | 12468 | BIOS起動途中でハングアップ |
(次ページへ続く)
この連載の記事
-
第5回
PCパーツ
ビデオカードもオーバークロックできる! -
第4回
PCパーツ
メモリモジュールオーバークロック指南 -
第2回
PCパーツ
1から知る、Core i5/i7のオーバークロック -
第1回
PCパーツ
オーバークロックの基礎知識 -
第-1回
PCパーツ
Windows 7で行なうオーバークロック - この連載の一覧へ