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Windows 7で行なうオーバークロック 第3回

Phenom IIオーバークロックことはじめ

2009年12月15日 23時00分更新

文● 石井 英男

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ASUSTeK「M4A785TD-V EVO」でのオーバークロック

 まずはAMD 785Gチップセットを搭載したASUSTeK製マザーボード「M4A785TD-V EVO」を利用してオーバークロックを行なってみよう。

ASUSTeK製AMD 785G搭載マザーボード「M4A785TD-V EVO」。実売価格は1万2000円前後

BIOSからのオーバークロック

 M4A785TD-V EVOはAMI製BIOSを採用しており、起動時にDELキーを押すことで、BIOS設定画面を呼び出せる。BIOS設定画面は、上部のタブによって切り替えることができ、オーバークロックについての設定は「Advance」タブから行なう。Advanceタブを選択したら、さらに「JumperFreeConfiguration」を開くと、オーバークロック関連の設定画面になる。次に、「CPU OverClocking」を開いて、「Manual」を選ぶと、その下に「CPU/HT Reference Clock」という項目が現れ、ベースクロックを変更できるようになる。Phenom IIの場合、ベースクロックは200MHzが基本であり、Phenom II X4 965のクロック倍率は17倍なので、CPUの定格クロックは3.4GHzとなる。

起動時にDELキーを押して、BIOS設定画面を呼び出し、「Advance」タブを選択し、「JumperFreeConfiguration」を選ぶ

「CPU OverClocking」を選択して、「Manual」を選ぶと、その下に「CPU/HT Reference Clock」という項目が現れ、ベースクロックを変更できるようになる

 M4A785TD-V EVOのBIOS設定画面からの手動オーバークロック結果は、下の表のようになった。M4A785TD-V EVOでは、ベースクロックを最大230MHzまで上げても、Windows 7が問題なく起動し、PCMark05のCPU Testも完走した。クロック倍率は17倍で変更していないので、CPUクロックは3.91GHzに達したことになる。ただし、ベースクロックを231MHzにすると、ベンチマーク途中でアプリケーションが落ちて、ブルーバック画面が表示されてしまった。定格からのクロック向上率は1.15倍であり、電圧を変更せずに1.5倍以上のクロック向上が可能であったCore i5-750に比べるとオーバークロック耐性は低いといえる。

M4A785TD-V EVOの手動オーバークロック結果
BIOSで設定したベースクロック 定格動作時(200MHz) 229MHz 230MHz 231MHz
CPU-Zで計測したベースクロック 200.9MHz 230.0MHz 231.0MHz 232.0MHz
CPU-Zで計測したCPUクロック 803.5MHz 920.2MHz 924.1MHz 928.1MHz
上記計測時のクロック倍率 4倍(CnQ有効) 4倍(CnQ有効) 4倍(CnQ有効) 4倍(CnQ有効)
PCMark05 CPU Testのスコア 10312 11807 11824 ベンチ計測中にブルースクリーン

(次ページへ続く)

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