このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

PCの盗難・紛失に万全の保険を OneBe「TRUST DELETE」

2009年12月15日 06時00分更新

文● 行正和義

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
TRUST DELETE発表会の様子

TRUST DELETE発表会の様子

 14日、都内でワンビが遠隔データ消去ソフトウェア「TRUST DELETE」(トラストデリート)の新バージョンを発表した。TRUST DELETEは、盗難・紛失したPCのデータをリモート操作で選択消去する企業向けアプリケーションだ。

 インターネット経由で消去コマンドを送信する機能のほか、インターネットに一定期間アクセスしない場合も、重要データを自動消去する。もしくはインターネット経由でサーバーにアクセスしていない状況では重要なデータを見えなくする“不可視化機能”を備えているのが特徴だ。インターネットに接続しての遠隔データ消去機能を実行した際は、「消去確認証明書」を発行するのも企業の管理責任にとって重要な点だ。


Windows AzureやServer 2008 R2に対応
管理サーバー設置なくても運用可能に

 新バージョンでは、プラットフォームにWindows Azure、Windows Server 2008に対応したのが特徴だ。TRUST DELETEはサーバー・クライアント型アプリケーションなので、別途サーバーを設ける必要があるが、Windows Azureに対応したことで顧客は社内などに専用サーバーを立てることなく導入でき、サーバーがクラウド化したことにより将来のユーザー数の増加にも容易に対応できる点が大きい。

TRUST DELETE

TRUST DELETEは「遠隔からのデータ消去」(盗難・紛失PCがネットに繋がっている場合)、およびネットに一定期間(最短6時間)繋いでいない状態での「起動時の自動データ消去」。さらに、ネットに繋いでサーバー側から認証されていない場合の「データ隠匿機能」などが用意されている

対応サーバー

対応サーバーにMicrosoft Windows Azure、Windows Server 2008/2008 R2が追加され、導入時に管理サーバーの導入が必要なくなったのが大きい

 また、従来はデータ消去をフォルダー単位で指定していたが、新たにWindows Desktopと連携してファイル名や拡張子、日付で検索して消去することが可能となる。さらにはWindows Vista/7のHDD暗号化機能「BitLocker」に対応し、起動時にBitLocker暗号化キーをだけを消去して、OSを起動不可にしつつHDDのデータ自体は復活可能にもできる。

加藤 貴社長

新機能を説明する加藤 貴社長。画面は管理システム側(サーバー側)で、新たに装備した「インテリジェント消去」は、特定の単語を含む名前のフォルダーのみ消去することが可能になった

消去実行画面

管理システム側での消去実行画面。盗難・紛失PCがネットに接続していることが分かれば消去キューを送り、クライアント側がキューを受け次第、指定データが消去される

 TRUST DELETEは従来のパッケージ販売に加えて、新たにクラウドサービスでのライセンス提供が開始される。クラウドライセンス版は初期費用が21万円、サーバー使用料は1万500円から、クライアント使用料は1クライアントは21円から。SaaS版は1000ライセンスまで初期費用52万5000円、月額費用52万5000円。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ