切り替え時間を任意に変えるなら
レジストリ変更が必要に
画像の切り替え時間をメニューに用意されていない間隔にしたい場合は、レジストリを修正する必要がある。レジストリエディターの「HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Personalization\Desktop Slideshow」を開き、「Interval」の値に時間を入力すればいい。単位はミリ秒で、例えば3分なら「180000」と入力する。
壁紙が切り替わる際には、わずかにエフェクトがかかるが、この時間も変更できる。ゆっくり切り替わるようにしたいなら、上と同じ「HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Personalization\Desktop Slideshow」内に、新しくDWORD値「AnimationDuration」を作成し、値を10進数で入力する。単位はミリ秒で、3秒かけて切り替えるなら「3000」と入力する。非力なパソコンでは切替時に負担がかかるので、値を「0」にして瞬時に切り替えてもいい。
壁紙とは異なる点だが、デスクトップから直接解像度を変更する設定画面を開けるようになった点は歓迎したい。Windows Vistaでは、デスクトップの右クリックメニューから「個人設定」→「画面の設定」を開く必要があった。一方Windows 7では、右クリックメニューに「画面の解像度」という項目が直接表示される。
設定画面のインターフェースも一新された。解像度はゲージではなく、プルダウンメニューから選択するようになった。また新機能としては、新しいディスプレーを追加する「検出」ボタンや画面を回転できる液晶ディスプレーでの縦表示、画面のクローン表示などを搭載した。
配置の自由度がアップした「ガジェット」
Windows 7はVistaの「サイドバー」がなくなった。とはいえガジェットは引き続き健在で、デスクトップ上に自由に配置できるのが特徴である。
デスクトップの右クリックメニューから「ガジェット」をクリックすると、ガジェットの追加画面が開く。インターフェースはVistaと同じで、追加するとデスクトップの右上から表示される。Vistaのサイドバーを表示していない状態で追加すると左上から表示されるのは邪魔だったので、うれしいところ。ガジェットはデスクトップのどこでも自由に配置できる。
標準で搭載しているガジェットは、Vistaと同じ「CPUメーター」や「スライドショー」「フィードヘッドライン」などに加えて、新たに「Windows Media Center」が追加された。大きめのガジェットで音楽や画像を操作できるのが便利だ。ガジェット上のWindowsボタンから、Media Center本体を起動することも可能だ。一方、Windows 7で廃止されたガジェットには「株価」と「連絡先」がある。また「付箋」はガジェットから単体のアプリケーションに昇格して、スタートメニューの「アクセサリ」内にある。
新しい付箋は、ビジュアルがVistaのときよりシンプルになったが、サイズを自由に変更できるようになった。また新たに、URLへのハイパーリンクや箇条書きの機能を備え、新規に付箋を作成するボタンも搭載した。右クリックメニューから付箋の色を変更することもでき、使えるツールに進化している。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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