1220万画素のカメラ機能
スーパーデジタルズームを搭載 細かな工夫も有る
F-01Bは、PRIMEシリーズの他メーカー端末と同様、12メガカメラを搭載する(P-01Bは810万画素)。これまでの富士通製端末では、必ずしもカメラ機能の印象は強くないが確実に進化が続いている。
新機能としては「スーパーデジタルズーム」を搭載した。本来ハードウェア的なズーム機構を持たないカメラ機能において、画像の周りをトリミングして画面の中心を引き伸ばし、これまで劣化していた倍率でも画像を劣化していないズームで撮影できる。このスーパーデジタルズームは画像サイズを「5M」以下に設定したときに使え、ズーム倍率は最大16倍(QCIFサイズ)となる。
顔認識機能の「サーチミーフォーカス」も新機能の1つ。あらかじめ端末上で知人などの顔を登録しておけば、たくさんの人物を含む写真を撮るときも、その人物にピントを合わせられるというものだ。
もっともこの機能を使うのに必須となる事前登録がなんとも面倒だ。しかし今回テストした範囲では、紙に印刷された顔写真でも認識できた(多少認識率は落ちたが)ので、著名人を撮影する場合などにも使えるかもしれない。
さらに高感度撮影は最大ISO25600相当にまで対応。ほぼ真っ暗な状態でも撮影できる(サイズは1080×1920まで)。さすがに画質はそれなりのレベルになるが、従来ほとんど不可能だった場所での撮影も可能である。
細かな工夫としては画像サイズの選択画面。そのサイズに設定したときに使える機能のアイコンが表示される。アイコンで表示されるのは「手ブレ/歪み補正」「連続撮影」「パノラマ撮影」「フレーム撮影」の4機能だが、連写したいときに「どの解像度まで対応していたっけ?」と思い出すのは面倒この上ない。こんな小さな工夫がイライラを無くしている。