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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第131回

江ノ島の狭い路地で見た猫社会

2009年12月11日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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猫社会でも折り合いが大切!?

塀の端にちょこんと座ってた三毛猫。猫的には高い位置なんだけど、斜面なので簡単に見下ろされてしまうのである。こんな風にアングルの上下を楽しめるのも斜面の良さ(2009年11月 パナソニック GH1)

塀の端にちょこんと座ってた三毛猫。猫的には高い位置なんだけど、斜面なので簡単に見下ろされてしまうのである。こんな風にアングルの上下を楽しめるのも斜面の良さ(2009年11月 パナソニック GH1)

 さらに階段を下りると塀の端にいる三毛な猫に階段途中の貫禄の茶色い猫がにらみをきかせていた。いやほんとに。われわれの姿を見た三毛猫がぴょこんと飛び降りたとたん、いきなり茶猫に威嚇されてすごすごと塀の上に戻ってしまったのだ。

貫禄のある茶色い猫がにらみをきかせてるの図。その場でしゃがんで、猫同士の目があうアングルを狙って撮る。実際には塀の上の方がちょっと高い位置(2009年11月 パナソニック GH1)

貫禄のある茶色い猫がにらみをきかせてるの図。その場でしゃがんで、猫同士の目があうアングルを狙って撮る。実際には塀の上の方がちょっと高い位置(2009年11月 パナソニック GH1)

 両者の間に微妙に縄張りの境界線があるのかも。そんなきわどい猫同士の関係。実際、相手が自分の領域に入ってくると容赦しない犬猿の仲の猫(猫同士で犬猿!)もいるから猫社会も大変である。

 低地に下りると、狭い路地の商店街。観光客がこないエリアなので地元の人がのんびり談笑してる。そこの一角に猫が数匹。

 それぞれがそれぞれの位置からお店を遠巻きにしてじっと待ってる。何事かとおもいきや、A型看板の中に餌場があって、みんな、食べる順番を待ってたのだ。一匹が食べ終わると次の一匹が向かう。

A型看板下の死角には猫餌があり、1匹ずつ順番に食べに来てるのだった。食事の邪魔をしないよう、遠くからそっと撮影(2009年11月 パナソニック GH1)

A型看板下の死角には猫餌があり、1匹ずつ順番に食べに来ているのだった。食事の邪魔をしないよう、遠くからそっと撮影(2009年11月 パナソニック GH1)

 こうしてうまく現実と折り合っているのだ。


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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は12月18日掲載予定



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