アプライアンスの管理を
アプライアンスで
UMA EM5000はソフトウェア版の管理ツールである「GMS(Global Management System) 5.1」を搭載したアプライアンス。Interop Tokyo 2009で参考出展されていたもので、同社のアプライアンスの設定変更、ソフトウェアのアップデート・変更のトラック、脅威のレポーティング、ログの集中化、ライセンスやサービス購読状況の管理などを統合的に行なえる。
「GMSではOS、ソフトウェア、データベースなどを用意しなければならなかったため、顧客からはこうしたアプライアンスの要望があった」(システムエンジニア 片桐正太氏)とのことで、アプライアンス化が実現。GMSを搭載するOSとしてLinuxベースのSonicLinux、データベースとしてMySQLを採用し、1Uのラックマウント筐体に納めた。アクティブ&スタンバイのクラスター構成が可能となっている。最大1000台のアプライアンスを管理することができる。
UMAでは、管理者ごとにカスタマイズされた「Sonic Today」を表示できる。接続されたアプラインスをモデル別にソートして、まとめてソフトウェアのアップデートをかけることができる。その他、VPNのトンネルの状態を見たり、ユーザーごとにレポートやポリシー、ログ表示などを制御することも可能だ。ただ、GMS・UMAともに、GUIの日本語化には対応しない。
これにより、ソニックウォールはレポーティングツールの「ViewPoint」、管理ツールのGMS、GMS搭載アプライアンスであるUMAの3種類の管理製品が用意されたことになる。他社製品に比べて「ポリシー管理、レポーティング、監視など、それぞれ異なるオプションが必要だが、UMAではオプションなしで提供できる」(片桐氏)というメリットがあるという。
管理製品の強化で
マネージドサービス市場を攻める
UMA EM5000はSMB、エンタープライズに続く、3つめのマネージドサービス向けの製品となる。MSP(Managed Service Provider)が、遠隔地にある複数のSonicWALL製品を一元管理するというビジネスにUMA EM5000が活用できるという。
メーカー希望小売価格は134万4000円で、10ノードライセンスが同梱されている。