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Windows 7で行なうオーバークロック ― 第1回

オーバークロックの基礎知識

2009年12月09日 16時00分更新

文● 石井 英男

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 Windows 7が登場したことで、久しぶりにPCを自作してみようという人や初めての自作に挑戦する人が増え、PC自作が再び盛り上がりを見せている。そこで、自作初心者をターゲットに、Windows 7と最新パーツで行なうオーバークロックについて、全5回に分けて解説していきたい。

オーバークロックを楽しめるのも自作PCならではの醍醐味だ。ここでは手軽にできるオーバークロック方法をレクチャーしていこう

オーバークロックとは
定格を超えるクロックで動かすこと

 まずは、オーバークロックとは何か、どうやったらオーバークロックができるのかという、オーバークロックの基礎について解説していきたい。オーバークロックとは、文字通り、定格クロックを超える(オーバー)高いクロックで、CPUやメモリ、GPUなどのパーツを動作させることだ。クロックとは、CPUやメモリ、GPUなどの動作タイミングの基準となる信号なので、クロックを高くすれば、それだけ高速に動作することになる。
 CPUやGPUは、同じ設計(マイクロアーキテクチャ)に基づいて同じラインで製造を行なっても、動作可能なクロックにバラツキが生じるため、定格クロックが異なる製品ラインナップとして販売している。しかし、動作可能な最高クロックを定格クロックにすると、環境によって動作が不安定になることがあるので、製品には必ずある程度のマージン(余裕)がある。
 例えば、定格1GHz動作のCPUでも、マージンが20%あれば、1.2GHzでも動作するわけだ。このマージンを利用して、半導体を定格以上のクロックで動かすことで性能を向上させようというのが、オーバークロックの基本的な概念だ。マージンはCPUの種類によっても変わり、また同じ型番のCPUでも製品一つ一つにバラツキがあるが、いわゆるオーバークロックに強いCPUというのは、このマージンが大きいCPUということになる。

同じ型番のCPUでも、生産日時や工場が違えばオーバークロック耐性も異なる。同一ロットのCPUでも、個体差によりオーバークロックの限界値は変わる

ベースクロック×クロック倍率=CPUクロック

 CPUのオーバークロックを行なうには、CPUの動作クロック(CPUクロックと呼ぶ)が、どのように生成されているかを知る必要がある。CPUクロックは、外部から供給されるベースクロック(Core i7/i5以外のCPUではFSBクロックと呼ばれることもある)をCPU内部の逓倍回路で何倍かに高速化することで生成されているのだ。このかけ算される倍率のことを、クロック倍率と呼ぶ。つまり、「ベースクロック×クロック倍率=CPUクロック」となるわけだ。なお、クロック倍率は整数倍だけでなく、7.5倍や9.5倍といった倍率も使われている。

外部から供給されるベースクロックにクロック倍率をかけたものがCPUクロックになる

 つまり、オーバークロックを行なうには、ベースクロックを上げるか、クロック倍率を上げる、またはその両方を上げればいいわけだ。ただし、CPUによっては、クロック倍率が固定されていて変更できないものもあり、その場合は、ベースクロックを上げてオーバークロックを行なうことになる。
 なお、GPUやメモリについてもオーバークロックは可能だが、GPUやメモリの場合、クロック倍率という概念はなく、直接動作クロックを変更して、オーバークロックを行なうことになる。

(次ページへ続く)

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