アクロニス・ジャパンの「Acronis Backup & Recovery 10」は、データの増大や運用コストの低減、高い可用性の確保など、ストレージに関する多くの課題を解決してくれるバックアップソフトだ。
バックアップにまつわる
さまざまな課題を解決
現在、多くの企業はサーバーのバックアップに関して、さまざまな課題を抱えている。格納するデータは近年急速に増え続けており、バックアップには多くの時間がかかる。また、バックアップやリカバリーの際も、サーバーのダウンタイムは限りなくゼロに減らさなければならない。こうしたバックアップの課題を解決するバックアップソフトが「Acronis Backup & Recovery 10」だ。
アクロニスといえば、使いやすさを最優先にしたバックアップソフトで、個人ユーザーに絶大な人気を誇る。また、「Acronis True Image」は短時間でのシステム復旧が可能なイメージバックアップの定番としても知られている。このアクロニスが、Acronis TrueImage の後継として新たに展開する企業向け製品がAcronis Backup & Recovery 10である。
Acronis Backup & Recovery 10は、企業向けとして数千台まで対応できる拡張性と集中管理の機能を持っている。複数台のマシンをグループ化し、バックアップのタイプやスケジュール、データ保持期間などを定めたポリシーに基づいて、一元的に管理できる。また、新しい「ダッシュボード」では、それぞれのオペレーションの概要やアラートなどをひと目でわかるように表示する。
現在、Acronis Backup & Recovery 10には全部で7つの製品があるが、このうちAdvanced Server/Advanced Server Virtual Edition/Advanced Server SBS Edition/Advanced Workstationの4製品で、こうした集中管理が行なえる。
管理者の課題を解決する3つの機能とは?
Acronis Backup & Recovery 10では、重複除外、仮想化対応の強化、Universal Restoreという注目すべき3つの機能を持っている。
まず重複排除は、文字どおりバックアップ元や先にあるデータの重複をブロックやファイル単位で排除するオプションで、バックアップデータを大きく削減できる。重複した部分を1つだけ保持し、残りにリンク情報のみ埋めることで、最大90パーセントのデータ容量の節約が実現するという。
また、仮想化対応も強化し、1つのエージェントで複数の仮想マシンのバックアップを取得可能になった。VMware ESXやHyper-Vをサポート。物理サーバーごとに1つ購入すれば、複数の仮想マシンで使えるVirtual Editionという製品も用意された。さらにUniversal Restore のオプションを用いると、異なるハードウェアにデータをリカバリすることも可能になる。
こうしてみると、Acronis Backup & Recovery 10 がさまざまな課題の解決にひと役買ってくれることがわかる。バックアップに課題を抱えるユーザーは、さっそく試用版を使って、実際の導入効果を検証してみるとよいだろう。