両声類には先天性と後天性があるんです
―― みなさんが両声類にハマったキッカケは何でしたか?
りゃく ハマったというか、俺とアルティメット・ハイくんはニコニコ動画がある前から女声出してたもんね。ライブドアのねとらじ(ネットラジオ)で「男だけど女声で色々やります」ってラジオしてました。
ハイ 僕はそこでモノマネをしていて、その流れで女声を出すようになっただけです。
hal 僕はりゃくさんに憧れてですね。
りゃく そう、だから両声類ブームに乗っかっているのはhal君だよね。
―― halさんはそれまで女声を出そうとした事はなかったのですか?
hal 女声どころか、歌を練習したことすらなかったですよ。ぶっちゃけヘタでした。
一同 えー!(不満げ)
りゃく 歌の安定感に関しては一番だよね。
hal 裏声で歌っていたりはしてましたけど、女声の練習はしてなかったんです。ただ、歌は上手くなりたくてカラオケに通いはじめて、りゃくさんの動画を見たのをキッカケに女声の練習を始めました。で、実際にりゃくさんのオフ会で歌を聞いて感動して。練習しなきゃって思って、ガッツリやっていくうちに、こんなことになってました。
―― 店長はなぜ女声を……っていうか、普通に女声なんですよね。
店長 むしろ男声が出ません。
ハイ この世に生を受けたそのときからですよね。店長は。
―― りゃくさんとアルティメット・ハイさんは女声を出すために特別なことはしましたか?
りゃく 俺の場合は、最初から声の高さが人とは違ってましたね。
ハイ 僕はネットラジオをやっていたのが中三の頃だったので、声変わりが微妙に進んでいない時期だったんです。それで最初は出ない音域が多かったんですけど、やっている内に声変わりが完了して、その頃には女声が出せるようになってしました。
―― 声変わりをして、声が高くなったんですか?!
ハイ いや、どちらかというと声の「幅」が広くなったという感じですね。
りゃく 毎日のようにラジオで声を出していたから鍛えられたんだろうね。俺もそうだ、中学のとき、林原めぐみさん※をずっと歌ってたし。
※ 林原めぐみ : アイドル声優。人気アニメのヒロイン役を歴任し、多くのファンを得た。歌手としても活動している。代表的な役に「らんま1/2」女らんま、「スレイヤーズ!」リナ・インバース、「新世紀エヴァンゲリオン」綾波レイなど。
ハイ やっぱり中学校がターニングポイントですよ。だからhalさんが特殊なんですよね。大人になってから練習している点でもそうだし、halさんは裏声で女声を出すじゃないですか。僕らはノドを締めて地声をあげているんですね。
▲ニコニコ動画に掲載された「アルティメットハイラジオ」。動画の中で女声の講座をしている
―― え、おふたり(アルティメット・ハイさん、りゃくさん)は地声なんですか?
りゃく そうですね、「ロリ声」とかは地声を張り上げている感じです。
店長 勉強になります。
りゃく えー!(笑) 店長は声帯が女性に近いから、裏声とか地声とか区別があんまりないんですよね。