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暗号技術の制限がある海外拠点での技術情報保護に

暗号なしの情報漏えい防止ソフト「Obbligato II スタートパック」

2009年12月03日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 12月2日、NECは暗号化技術を使わずに機密情報の漏えいを防ぐ「Obbligato(オブリガート) II/セキュリティソリューション スタートパック」を発表した。これは、複数の社内サーバに保存された情報を「一般データ」と「機密データ」に分類し、機密データの印刷やUSBメモリへのコピー、メールによる添付などによる持ち出しを未然に防止する。機密データに対してはアクセスコントロールを行なうが、一般データの使い勝手には制限が生じないのが特徴の1つだ。

「Obbligato II/セキュリティソリューション スタートパック」の機能イメージ(NECのWebサイトより)

 日本の製造業は、製品設計を国内で行ない、製造を海外拠点で行なうケースが多い。こうした場合に問題となるのが、暗号化技術の利用を制限している国における、図面や仕様書といった技術情報の安全な保管方法だという。従来の暗号化技術を用いたセキュリティ製品を利用することができず、暗号を解除すれば漏えいの危険がある。

 これに対し、Obbligato Ⅱ/セキュリティソリューション スタートパックでは、NECの独自技術による情報漏えい防止機能を採用しており、暗号化技術を利用していない。そのため、暗号化技術が使えない国であっても、スムーズに導入が行なえる。また、導入時のSI作業をあらかじめ標準メニュー化し、マニュアル等を整備することで、最短2週間での導入が行なえる。このため、新たなプロジェクトへの早期の対応が可能になるほか、導入時の構築費用を低価格に押させることが可能となる。

 本製品は、技術情報管理(PDM:Product Data Management)ソフトウェアの新バージョン「Obbligato Ⅱ R9.2」で強化されたセキュリティ機能の部分を切り出したもの。価格は、1サーバ1ユーザーライセンスで111万円(税別)から。12月2日より販売活動を開始し、2010年3月3日より出荷を開始する。

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