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IIJ GIO上で展開される新サービス

IIJ、ケータイ向けCRMをSaaSで提供するINVITO MOBILE

2009年12月03日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は、モバイル端末向けのCRM「IIJ GIO アプリケーションサービス INVITO MOBILE」(以下、INVITO MOBILE)の提供を開始した。同サービスはSaaSで提供される。

 INVITO MOBILEは、携帯電話をはじめとしたモバイル端末向けにサービスを行ないたい企業に対し、

  • CRMのためのアプリケーションサーバー
  • 顧客管理用データベース
  • 大規模メール配信サーバー、アプリケーション

などを、IIJのクラウドサービス「IIJ GIO」上で組み合わせて提供する。

 主な機能は以下の通り。

会員管理
会員情報管理、入退会処理、自動ログイン
メール配信
ターゲティング(会員絞り込み)メール、携帯HTML(デコメ)作成、PCメール作成、配信スケジュール設定、承認機能、高速配信
モバイルサイト構築
モバイルサイト構築機能(絵文字、マルチキャリア対応)、公開スケジューリング
組織体管理
組織体設定、従業員設定、システムユーザー設定
プロモーション管理
統計情報管理、タグ管理、アクセス履歴
システム管理
会員マスター設定、利用規約設定、入退会メール設定
提供イメージ図

INVITO MOBILEの提供イメージ図

 INVITO MOBILEの提供する機能は多岐にわたるが、こうした機能を数万人~数100万人のスケールで拡張可能な点や、顧客の属性情報管理機能を元にしたターゲティング、同一企業(INVITO MOBILEシステム)内でも、事業や店舗によって複数の会員グループに分けて情報管理ができる点が挙げられる。複数会員グループ管理においては、たとえば多店展開のフランチャイズチェーンや、複数ブランドを持つアパレルなどが、別々のサイトを構築可能になるというわけだ。

 また、顧客管理やメール配信のみならず、モバイルサイトのコンテンツ制作機能も提供され、それらはWeb画面で操作できる。

 価格は規模によって違うが、ひとつのモデルケースとして、10万人以下の顧客会員数で、月に50万メール配信の場合、初期費用85万円、月額65万円が想定される。

 CRMといえば、既存の業務システムとの連携や、決済代行企業(クレジットカードをはじめとしたECの決裁を代行する企業)との連携が気になるところだ。たとえば、ECサイトの場合はオープンソースのECサイトシステム「EC|CUBE」を素材にSIがカスタマイズしたものが使われるケースなどもあり、会員管理やメール発行サービスなども含んだ形での構築例が多い。

 対してINVITO MOBILEの場合はCRM機能のみの提供となるが、既存システムとの連携や決裁代行企業との連携などは、SIを含んだ個別対応で応じていくという。また、INVITO MOBILEの利点としては、SaaSの特徴でもあるスモールスタートが可能である点、一企業が複数ブランド/店舗で展開できるため(一契約の対象が、個々のサービスではない点)リーズナブルな点などが挙げられる。

 INVTIO MOBILEは、すでに第一興商がカラオケ総合情報サイト「clubDAM」のメール配信システムで採用しているとのこと。

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