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日本SGIのワンボックスPCクラスター

蓮舫さんもナットク?日本SGIの卓上スパコンOctane III

2009年12月02日 07時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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SGI Octane III 2番でもきっといいです

SGI Octane III

 “スパコン”とはいえ、日本SGIが発表したのは、“パーソナル・スーパーコンピュータ”「SGI Octane III」(オクテイン・スリー)という製品。デスクサイドに設置できるサイズ(W31.75×D71.63×H67.31cm)の筐体ながら、「オフィス環境にスーパーコンピュータレベルの性能を提供」(日本SGIプレスリリースより)するべく開発されたもの。

 その中身は、ひとことで言えば「日本SGIのPCクラスター製品」。CPUにはXeon 5500を最大80コア、メモリは最大1TBを搭載。Xeon 5500(2.93GHz)×同時4命令×80コア=937GFLOPSの処理能力ということになるという。

 電源に関しては、標準的なオフィス電源(12VDC)で動作し、SGIの配電技術「Power XE」による省電力性を実現しているという。クラスターのインターフェイスはギガビットEthernetおよびInfinibandに対応する。

 また、ノード2台構成とnVIDIAのグラフィックスカードおよびGPGPUカードとの組み合わせにより、複数ディスプレイ環境でのビジュアルコンピューティング環境も構築可能だ。そのほか、Atomプロセッサーを最大38コア搭載可能な低消費電力オプションも用意されている。

 日本SGIによれば、これまで大規模なクラスターの導入が進まなかった中小規模の技術開発を行なう企業や大学、研究機関の個別部門における科学計算、研究開発、ビジュアライゼーションが目的になるという。

 OSには、PCクラスターとして一般的なLinux(「Novell SUSE Linux Enterprise Server」、「Red Hat Enterprise Linux」)のほか、「Windows HPC Server 2008」にも対応する。PCクラスターの定番であるLinux以外にWindowsに対応したのは、今後シミュレーションやグラフィックス、CADなどの分野にHPCが進出していくにあたり、従来Windowsしか使ったことのないユーザーの敷居を下げる目的があるという。

 価格は199万7000円から。基本構成は、CPUにXeon L5520×2、メモリが12GB、ストレージにSSD 80GBを搭載したブレード2枚をギガビットイーサーでクラスター化したモデルとなっている。出荷開始時期は2010年1月。販売目標は年間500システムを目指す。

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