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目指せ快適! MacBook Pro長期レビュー 第6回

MacBook Pro、内蔵バッテリーの持久力を測る

2009年12月01日 16時00分更新

文● 海上忍

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残念だった「m2TV」

 実は今回、アイ・オー・データ機器の地デジ対応キャプチャー「m2TV」をゲストに迎える予定だった。正確には、ゲストとして迎えてアレコレ試してみた……のだが、予想外の結果となったので先に見送った次第。ちなみにテスト環境は13インチMacBook Pro、システムは最新のMac OS X 10.6.2。メーカーが示す動作要件を満たしている。

テストを楽しみにしていた「m2TV」。しかし……

 予想外の結果とは、トラブルが起こって地デジが観られなかったということ。

 まず最初に、視聴/録画用アプリケーション(m2tv.app)をインストールした。ウェブサイトからSnow Leopardに対応した最新版のv1.2.0をダウンロードして、展開&コピーするだけで準備完了。初回の起動時、アプリケーションに内包されたドライバーをインストールしてくれるという仕組みだ。ここまでは首尾よく進んだ。

 問題は、システム再起動後に露見した。普段は液晶テレビに利用しているアンテナケーブルを接続し、地デジ各局のスキャンを終え、いざ視聴しようとしたところ、「電波を検出できません」というメッセージが……。

他のデバイスでは電波強度が十分過ぎるほどだったのに、何故?

 このアンテナケーブルはCATVのパススルー放送を受けており、電波の状態は良好。普段は横浜エリアの全局が問題なく視聴できているのだが、今回に限って、NHK総合・教育はともにアウト、ケーブルを交換してもチャンネルのスキャンを何度かやり直しても事態は改善されず。おまけに度々のフリーズにも見舞われて、視聴/録画とも実用には至らなかった。

この「__MyCompanyName__」があるアプリケーションやドライバーは、過去の経験上、試作品もしくは突貫作業で作られた可能性が高い

 これはひょっとしてドライバーに問題ありかと目星をつけ、/System/Library/Extensionsにインストールされた2つのKEXT(IODataLoader.kext、IODataUsbDTV_HDTV.kext)をチェックしたところ、後者の情報ウインドウに「__MyCompanyName__」の文字が。この文字列、Xcodeでプロジェクトを新規作成したときダミーで設定されるコピーライト情報なのだが、普通は開発元のものに置き換えられる。それがそのままということは……たとえていえば、ピンボケ写真が店頭に飾ってある写真館のような。十分に動作チェックされているかどうか、少し疑ってしまった。

 この問題はドライバーにあるのか、MacBook Proとの「相性」なのか、はたまたゲストとして迎えた個体特有の事情なのか。現在ある情報だけで断定することは難しいが、手持ちの17インチMacBook Proでも同様の状態を確認できたということは、m2TV側に原因がある可能性は高い。

 もちろん書きっぱなしということはなく、原因が何か分かれば再度ゲストとして迎える所存なので、続報をお待ちいただきたい。



※次回は12月8日(火)掲載予定です


筆者紹介──海上忍


ITジャーナリスト・コラムニスト。アップル製品のほか、UNIX系OSやオープンソースソフトウェアを得意分野とする。現役のNEXTSTEP 3.3Jユーザにして大のデジタルガジェット好き。近著には「改訂版 Mac OS X ターミナルコマンド ポケットリファレンス」(技術評論社刊、Amazon.co.jpで見る)など。



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