ITインフラ運用管理の最適化を実現するためには?
実は、これらストレージ管理の課題に共通しているのは、システムインフラ全体の状況を正確に把握できていないという点にあるのだ。この問題を解決するためには、優れた管理ツールが不可欠である。「EMC Ionix ControlCenter (ECC)」という製品は、デバイス管理や性能管理、レポーティング機能などを有し、システムの包括的な管理を実現するソフトウェアだ。次に、この製品のおもな特徴を順に解説しよう。
シングルコンソール
ECCは、サーバからスイッチ、ストレージなど各レイヤのシステム情報を、1つのコンソールで一元管理することが可能である。また、「SNIA SMI-S 1.1」に準拠しており主要ベンダーのストレージをサポートしている。これにより、多数存在している監視ツールに頼る必要がなくなり、大幅に管理業務を効率化できる。
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| 画面1 ECC シングルコンソールの画面サンプル |
プロビジョニングの自動化
プロビジョニングの自動化も可能である。たとえば、ストレージから必要な論理ボリュームを作成して、サーバに割り当てるまでの作業を考えてみよう。図4に、プロビジョニング作業に関して、管理者が製品ごとのツールを利用する場合とECCの自動化機能を利用する場合の作業項目の違いを示した。ECCを利用すれば、ウィザードを使ってプロビジョニング作業が簡単に実行できるので、複雑な作業が排除され作業効率が上がるだけでなく作業の品質も向上する。
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| 図4 プロビジョニング工程の比較 |
性能の可視化
性能管理の重要なポイントは、「長期的な傾向を把握し問題を回避すること」や「速やかに情報を取得すること」、「同一時間軸でサーバやストレージの性能情報を収集できること」である。ECCは、必要な監視情報をサマライズして蓄積できるため、管理者は毎日性能を定点観測することが可能となるのだ。また、Webインターフェイスによるグラフと色彩の変化による警告表示などにより(画面2を参照)、HDDのI/O数や使用率の増加など性能問題を予兆把握できる。さらに、サーバの性能データも同時に取得できるので、ホストからストレージ間の性能分析にも活用できる。
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| 画面2 ECC Performance Managerの画面サンプル |
ストレージの容量監視
ECCは、ストレージの属性や構成、使用容量を簡単に表示できる。また、過去のキャパシティ情報履歴も保存しており、それらを検証することで将来の枯渇時期を予想し、適切な増設計画を立てることが可能となる(画面3参照)。また、空き容量を持つストレージを簡単に特定することも可能だ。サーバに新しくストレージを割り当てる際など、利用可能なストレージがリストアップできるので効率的だ。
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| 画面3 ECC Storage Scopeの画面サンプル |
構成の可視化
ECCは、さまざまな構成をマッピング表示できる。たとえば、SANのトポロジーマップ表示では、空きポートを探したり物理結線の整合性などを確認できる(画面4)。
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| 画面4 EECC SANトポロジーマップの画面サンプル |
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| 画面5 仮想化環境マッピングの画面サンプル |
レポーティング機能
ECCのレポーティング機能は、さまざまなデータ形式(PDF、CSV、XML等)で出力可能だ。ウィザードベースでデータベース化された監視記録や構成情報などから、必要な条件を選択していくだけで出力可能となる。また、一度作成した条件を保存しておき、再利用することもできる。これは、レポート・フォーマットが決まっている月次や週次のレポートに有効だ。
今回は、SANの基本的な構成要素について簡単に解説した。また、ストレージの管理に関する課題にフォーカスし、運用管理の合理化が有効なツールを活用することで実現可能であることを紹介した。複雑化するITインフラの管理は、サーバやネットワークなど各レイヤでそれぞれ管理するのではなく、End-to-endで透過的に情報を正確に把握し、プロセスを自動化する機能などを網羅したツールで管理することが重要なのである。
次回は、最近関心が高まっているトピックの1つである「ストレージのセキュリティ」について解説する。
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