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オレ達はPNDをとことん楽しみたいんだ! 第6回

ソニー「nav-u」の新型はどのくらい使えるのか?

2009年12月02日 12時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部

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GPS測位の正確さ

 NV-U75の加速度センサーと、ジャイロセンサーである「POSITION plus GT」は非常に優れており、徒歩モードでも自分が時速何キロで動いているのかを表示してくれる。「お、俺ってば結構速く歩いてるな~」などとニヤニヤしながら、タッチパネルを眺めることができるのだ。もちろんクルマでの使用時も、長いトンネルでも高速道路の分岐でも、自車位置を正確に算出してくれる。加速度センサー付きのPNDは他にもあるが、上下の勾配や左右の方向変化を元に車速を計算して、自車位置の測位精度を高めているのはこのNV-U75だけだろう。ただし、あくまでもGPSを補足するための機能なので立体駐車場や地下では完全に補足しきれずに誤差が出る場合もある。これはどのナビも同じだが。

「POSITION plus GT」は優等生なので、ちょっと走り出しただけで、操作を禁止されてしまう(涙)

 起動やリルートもさすがにフラッシュメモリーだけあって、非常に早い。特に起動は4~5秒くらい、リルートも走っている場所と目的地によるが1~2秒ほどで完了する。ただ、起動直後にGPSを測位させるのだが、これが少し時間がかかるように感じた。特に直前の目的地から遠く離れたところで起動させると、普段よりGPS測位に手間取るようだ。筆者の場合、東京都内の目的地で終了し、熊本空港で起動、または佐賀駅付近で起動させたのだが、東京都内で再起動させるよりは若干(といっても1分程度)時間がかかった。

GPSは最初の測位だけ時間がかかる。以前の目的地と全然違う場所で起動する場合には、時間に余裕をもって行動しよう

 自転車が主な移動手段という人は、自転車モードがついているNV-U3Cのほうがいいが、クルマと徒歩を組み合わせて移動することが多い人には迷わずNV-U75をオススメしたい。下記のアマゾンへのリンクを見てもわかる通り、実売で4万円ちょっと、ワンセグチューナー内蔵の「NV-U75V」でもプラス8000円程度と、機能と価格のバランスが良い。むしろコストパフォーマンスに優れているだろう。そのかわり、FM VICSもビーコンユニットもないので、それらは別売りのユニットを買わなければいけない。ビーコンは他のPNDでも別売りの場合が多いので、マイナス要素ではないだろう。

 以上のように、約1ヵ月にわたりNV-U75をいじり倒してみたが、普段はナビに頼らずに地図で脳内ラリーマップを作る派の筆者も、もうそろそろカーナビ派に転向しようかなと思った。その前にクルマ買えよって話ですけどね。

クルマで使ってみた

せっかくなので、レンタカーに装備されていた2DINナビと同時に動かしてみた。たまに、お互い全然違う道を指定することも。到着予想時間はnav-uのほうが、実際の時間に近かった。カーナビ2台と、寧々さんで、車内は賑やかに

市街地を走るなら渋滞回避のために、別売りのVICSビーコンが欲しい。もちろんなくても使えるが、あったほうが渋滞のストレスが軽減されることは間違いない

交差点に近づくと、画面が2分割されて片方がアップになるのは他のPNDでも採用されているが、これは画面も大きいので見やすい

オートポリスに行くまでの山道でも、正確に測位してくれた。地図が新しいので、新たに開通した道があっても安心

無事にサーキットに到着。レンタカーのナビと若干違う道を示したものの、nav-uに従った結果、予想より10分ほど早く着いた。ナビとしての機能は2DINモデルと大差ない

(次ページへ続く)

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