サイボウズのグループウェアが、SaaSとして一般向けに無料で提供される——。ただし広告モデルでの展開ではない。21人以上のグループを作る場合には、有料とするビジネスモデルだ。同社青野社長はこれを「Freemiumを採用した」と語った。サービス名称は「サイボウズLive」である。
そもそも発表の方法からして大かがりだった。渋谷円山町の「渋谷シアターTSUTAYA」地下ワンフロアを丸ごと借り切り、サイボウズユーザーを特別招待。フリーの無線LANを特設し、さらにTwitterのタグ「#cybozu1126」を用意するという念の入れようだ。
こうした姿勢から今回のサイボウズLiveにかける同社の意気込みが伝わってこようというものだ。サービスはベータ版が開始され、来年前半には正式サービスインとなる。
サイボウズLiveのコンセプトは「セカンドグループウェア」。家族や友人、地域コミュニティー、そして社外とのコラボレーションに、グループウェアを使ってもらおうというわけだ。今まで、社内でのコラボレーションはグループウェアで円滑に進んでいたものの、家族とは携帯電話やメールだけでやりとりをするなど、ちょっと前時代的なコミュニケーションだったのが、サイボウズLiveを使えば気軽に、誰とでも情報共有ができてしまうというわけだ。
こうしたソリューションを実現するために、サイボウズLiveは2つの機能を実現している。1つ目は複数グループの作成/管理機能で、2つ目は携帯電話対応だ。これらの機能詳細を知ると、サイボウズLiveがまさにコロンブスの卵であることが分かる。今後タダで使えるサービスなので、その詳細を把握してほしい(次ページに続く)。
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