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ここが変わった! 早わかりWindows 7 第13回

XPアプリがWindows 7上でシームレスに動くXPモード

2009年11月24日 16時30分更新

文● 柳谷智宣

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Windows 7でXP用のアプリケーションを動かす「XPモード」

 Windows 7 Professional以上のエディションには、Windows XPを仮想環境で動作させて、古いアプリケーションを利用する「XPモード」が搭載されている(関連記事)。


XPモードの利用には仮想化機能が必要

 XPモードでは、仮想マシンソフト「Windows Virtual PC」上でXPを動作させて、その上でアプリケーションを実行する。XPそのものが動作するので、互換性機能を利用しても動作しないXP用アプリケーションでも、正常に動く可能性が高い。

「VirtualChecker 1.0」を実行して仮想化対応をチェックする

 XPモードをインストールするには、CPUとマザーボードが「AMD-V」や「Intel VT」といったハードウェア仮想化機能に対応している必要がある。「VirtualChecker 1.0」(フリーソフト、作者:OpenLibSys.org)を使って、パソコンが対応しているかをチェックしよう。CPUが対応しているのに「無効」と判定される場合は、マザーボード側のBIOS設定が有効になっていないかもしれない。BIOSの設定画面で「Virtualization Technology」のような項目を探し、「ON」や「Enabled」に変更しよう。

 筆者が作業用に使っているデルのデスクトップパソコン「XPS 420」は、CPUにCore 2 Quad 8200を搭載しているが、クアッドコアCPUにも関わらずIntel VTに対応していない。そこで、VTに対応する同Q8400Sに換装した。また、元がIntel VTに非対応のCPUだったため、マザーボードの設定も無効なので、こちらも有効にする。

Intel VTに対応するCPUに換装する

 Windows 7の初期状態では、XPモードはインストールされていない。まずは、マイクロソフトのサイトから「Windows Virtual PC」と「Windows XP Mode」をダウンロードし、インストールしよう。

OSと言語を選択し、「Windows Virtual PC」と「Windows XP Mode」をクリックするとダウンロードできる

パソコンが仮想化機能に対応していない場合は、XPモードを実行できない


XPのネイティブ環境でアプリを実行できる

起動したXPモード。この上で使いたいアプリケーションをインストールする

 スタートメニューから「Windows Virtual PC」→「Windows XP Mode」でXPモードを起動すると、Virtual PC上でXPのデスクトップが表示される。ここからXPモードで動作させたいアプリケーションをインストールしよう。ホストマシンの光学ドライブが利用できるので、普通にインストールできる。エクスプローラーを開くと、ホスト側のHDDがネットワークドライブとして登録されているが、アプリケーションによってはXP上にコピーしないとインストールできない。

Windows 7のスタートメニューの、「Windows Virtual PC」→「Windows XP Modeアプリケーション」にインストールしたXP用アプリケーションが登録されている

「Windows Virtual PC」にログオンしたまま、別にXP用アプリケーションを起動しようとすると警告画面が出る。「続行」をクリック

Windows 7のデスクトップ上で、XPモードのアプリケーション(画面中央のFrontPage)が起動する

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