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2009冬 プリンター「買い替え」のツボ 第5回

目詰まり防止や廃棄方法がわかる!! プリンターまめ知識・8選

2009年11月24日 06時00分更新

文● 広田稔/ASCII.jp編集部

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Q どれくらい古い機種まで修理できる?


A 2003年以降のモデルなら対応できる

 「一度買ったモノは大切に使いたい!」という人なら、プリンターのトラブルが起こった際、買い替えではなく修理を選ぶかもしれない。ただし、あまりに古すぎる機種だと、メーカー側に交換するパーツが残っておらず修理自体ができないこともある。

 プリンターで見てみると、キヤノンでは2001年発表の製品(一部、2002年のものを含む)、エプソンでは2002年発表のものにおいて修理対応が終了しており、メーカーに持ち込んでも直せない。自分の持っている機種が該当するかどうかはメーカーのサポートページでチェックしてみよう(キヤノンエプソン)。

 家電と同じで、プリンターも古くなってくると、調子の悪い1ヵ所だけ修理して戻ってきても、また別の劣化しているところが壊れるという悪循環が起こりがちだ。

 以前、キヤノンのプリンターはユーザーが自分でヘッドを交換できるようになっていたが、2009年2月にこのヘッド部品の販売は終了している。この理由についてキヤノンは、「プリントヘッドの交換だけでは印刷品質が改善しないケースもあり、プリントヘッド以外の点検・修理が必要であるとの判断から」と説明している(関連リンク)。

 もちろんモノを大切に使う気持ちも重要だが、例えば「たまに紙送りがうまくいかないけど、だましだまし使っている……」という状況なら、買い替えも視野に入れてみてはいかがだろう。

 ちなみに、先に取り上げたヘッド以外でトラブルが起こりがちなのが、給紙機構に付いているゴムだ。このゴムに紙粉や異物が付くと、うまく用紙が送れなくなってしまう。

 このゴムは太陽光の紫外線でも変質する可能性がある。極端な話でいえば、プリンターを窓際に置き、直射日光があたる状態で給紙トレイを開きっぱなしにして置いておくというのはかなり危険だ。ホコリが混入してヘッドが汚れるだけでなく、ゴムまで痛めてうまく給紙できなくなってしまうだろう。

直射日光のあたる窓際にプリンターを置いて、給紙口を開けっ放しにして放置するのは、プリンターの寿命を縮める恐れがある。せめて給紙トレイは閉じよう



Q どうやって廃棄すればいい?

A 住んでいるところの自治体に相談しよう


 プリンターを買い替える際に悩むのが、今使っているモデルをどう処分すればいいのかということ。まだ使える状態であれば、知人にあげたり、オークションに出したりといった手も使えるが、目詰まりなどで故障してしまったものだとそうもいかない。

 メーカー側に正しいインクジェットプリンターの捨て方を聞いてみたところ、「お住まいの自治体に相談してください」というのが公式見解だそうだ。

 最近だと「家電リサイクル法」「PCリサイクル法」ができており、テレビやパソコンなどに関してはメーカー側が回収して部品や材料を再資源化している。現状、プリンターはこの中に含まれておらず、例えば、アスキー・メディアワークスがある東京の新宿区では、粗大ゴミとして200〜900円を払って捨てることになる。

ネット

東京・新宿区の場合、ネットから粗大ゴミの料金を調べて、集荷日を指定できる。各自治体のウェブサイトをのぞいてみよう

 ただ、インクカートリッジに関しては、主な販売店に置かれているインクのリサイクルボックスに投入しておけば、メーカーに戻されるとのこと。捨てる際は、インクカートリッジだけでも戻して「エコ」に協力しておきたいところだ。

 また、販売店によっては古いプリンターを引き取ってくれるところもある。たいていの場合は有料だが、この特集の第1回で取り上げたように年末のこの時期限定で、プリンター自体を持ち込むことで、新品からいくらか割引してくれるというキャンペーンを展開しているところもある(関連記事)。プリンター買い替えの際には、販売店にそうしたサービスがあるかどうかも調べておくといいだろう。

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