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2009冬 プリンター「買い替え」のツボ 第2回

最新プリンター 売れ筋のミドルレンジ3機種でガチンコ勝負!

2009年11月20日 12時00分更新

文● 池田圭一

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総評:目的別に選ぼう

 キヤノンのMP640、エプソンのEP-802A、日本HPのB209Aという3機種を使ってみて感じたのは、家庭向け複合機としての完成度の高さだ。

 液晶画面でのメニュー表示や操作ボタンの配置など、企業向けコピー専用機などの開発で培われた操作性のよさが反映されている。しかし、用紙をセットアップする手間や、思ったより激しいインクの消費、印刷動作時の騒音と振動など、いまだ洗練されていない部分も垣間見えた。

 また、本体単体での写真印刷やカラーコピーにこだわっているようで、パソコン用のカラープリンターやイメージスキャナーとしての役目については、やや省力化されている。専用ソフトのインストール操作は複雑で、統合機を使いこなすためのアプリケーションも、さまざまなものを寄せ集めたという印象を受けた。しかし価格面を考えれば、この辺は仕方のないことかもしれない。

 外観の印象、設置のしやすさ、初期設定&パソコンとの連動、そして写真印刷、はがき印刷、CD/DVDメディアへの印刷、カラーコピーなど、いろいろと使い込んだ結果、目的用途別に選び方が見えてきた。

ちなみに3モデルを並べて上から撮影したところ。左からEP-802A、MP640、B209A


MP640:使いやすさが家族向き!

 操作パネルの使いやすさ、スキャナーやメモリーカードとの連携機能、ネットワーク共有機能などから、家庭内でのコピーやイメージ取り込み、カラー印刷など、さまざまな用途で頻繁に使うのに向いている。家族で使う複合機として使いこなしたい。


EP-802A:写真印刷がキレイ!

 専用光沢用紙での印刷が一段と美しく、写真印刷の品質を重視するユーザーに向く。インクは消費しがちだが、インク交換などのメンテナンスは楽。CD/DVDメディアトレイの内蔵など、オールインワン性もある。パーソナルユースに最適な複合機だ。


B209A:コスト優先、初めての複合機に!

 無線LANの接続設定など、パソコンからの利用が前提になっている。初期費用やランニングコストを抑えられて、コストパフォーマンスが高いのが魅力だ。複合機を初めて導入するなら頼もしい1台となってくれるだろう。




 なお、古くなったカラープリンターの買い替えということであれば、複合機としての実力や信頼性、インクおよび専用紙の入手性を考えると、MP640かEP-802Aが有力候補となるだろう。

 第1回目でショップ担当者が話していたように、複合機には寿命がある。機械的な耐久性ということもあるが、機能や性能が3〜5年で大きく進化し、今のモノもしばらくすると時代遅れになるからだ。最初から短期間の使用と割り切るなら、B209Aを選ぶのも悪くないだろう。



※第3回に続く


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