人物だけでなく風景もメイクアップする「EX-Z90」
カシオ計算機の「EX-Z90」(以下、Z90)は、1/2.3型、有効1210万画素CCD、光学3倍の35~105mm(35mmフィルム換算)ズームレンズ搭載する。
画像処理には最新の「EXILIM4.0」エンジンを使用しており、カシオ独自の「風景メイクアップ」および「人物メイクアップ」モードを備える。
「風景メイクアップ」モードについては、以前カシオの別機種のテスト(関連記事)のおり、モアレ除去の機能が優れていたのを覚えている。今回の「人物メイクアップ」に関しても期待が高まる。さらに「ダイナミックフォト」という、静止画と動画キャラクターを合成する機能なども備えている。
ボディサイズは幅89.7×奥行き19.4×高さ51.7mmで、重量は約102gと、今回の5機種中では一番コンパクト。背面液晶モニターは2.7型/約23万ドットと絶対的な画面サイズは他機種と比較すれば小さめなものの、ボディサイズからすれば充分な大きさといえる。
手ブレ防止機能は装備されておらず、手ブレを防ぐための「ブレ検出オートシャッター」や「ISO感度コントロール」などの機能が代わりに備わっている。ボディカラーはボディ外装のヘアライン処理を活かした5色がラインナップされている。
自社開発の撮像素子を搭載する「FinePix F70EXR」
富士フィルムの「FinePix F70EXR」(以下、F70)は、撮像素子に1/2型、有効1000万画素の「スーパーCCDハニカムEXR」を搭載。他社の正方センサーとは違い、富士フィルムが独自に開発したものだ。
光学10倍27~270mm(35mmフィルム換算)ズームレンズを搭載。手ブレ補正はCCDシフト方式を採用する。最高感度はISO 12800(標準出力感度)までとなっており、1画素あたりの受光面積が広いスーパーCCDハニカムEXRの利点が活かされた形となっている。
独自の機能に「フィルムシュミレーション」や「ぼかしコントロール」など、フィルムの仕上がりに近づける機能などが備わっている。ボディサイズは幅99.3×奥行き22.7×高さ58.9mmで、重量は約180gと、光学10倍ズームレンズを搭載している割にはコンパクトといえる。
記録メディアはSD/SDHCメモリーカードを使用。カードスロットは上位機種「F200EXR」のような、xDピクチャーカードとのデュアルスロットではなく、SDメモリーカード用のシングルスロットとなる。xDピクチャーカードはもう過去の物という印象を受ける。
ボディカラーのバリエーションは4色となっている。今回の比較テストではシーンモードの中でも「美肌」モードを使用した。その他に「人物」というシーンモードも存在するが、より自然にキレイに仕上げるということで「美肌」を選択した。