新機能「ニコニコ静画」は学生が発案
大会議のメインは、ニコ動の新要素「ニコニコ静画」の発表だった(関連リンク)。これは写真やイラストを投稿するサービスで、アカウントはニコ動と共通だが、サービス自体は別のサイトとして用意されている。
使い方は、まず「言葉にできない画像」「猫」「カレー」といった具合に投稿する静止画の「お題」を設定する。その際、他サイトのURLを指定して画像をインポートすれば、自分でイラストや写真を持っていなくても、そのページの画像を取り込める。なお、「お題」を指定できるのはプレミアムユーザー(有料会員)のみだ。
あとは、「お題」にそって画像やイラストを投稿し合って、その静止画にコメントを付けていく。お題ごとにまとまった写真をスライドショー化する機能も備えている。その際、静止画ごとに付いた発言も、ニコ動のコメント風にスライドショーの上を流れていく。
要するに、イラストを投稿し合ったり、ニコ動内の言葉で言うところの「俺の○○フォルダーが火を噴いた」シリーズをより簡単に展開できるようになったということだ。
何かを作って誰かとコミュニケーションしたいという人は多いが、一方で大半の人に取って動画の作成はハードルが高い。「まじめに言うと、一般化の一環でもっと多くのユーザーさんに動画をアップロードしてほしい。このニコニコ静画は画像からスライドショーができるから簡単だよね」(夏野氏)とのこと。
もともとはドワンゴに入社予定の大学生がインターン中にテストプロジェクトとして作ったサービスだが、「あまりに面白いからそのまま本番投入しよう」(ひろゆき氏)となった。
いろいろな意味で注目されるのは、画像のインポート機能だろう。どんなサイトから画像を取り込めるかは、「基本的にどんなサイトでもOK」(夏野氏)、「やってみてインポートできたら対応している」(ひろゆき氏)という仕様のようだ。もちろんニコニコ静画のポリシーに違反する画像は、運営側が見つけたり、通報されたりすれば削除される。
会場でインポート機能が発表されると、ユーザーから「いいのー?」との声が上がった。夏野氏が「私ども運営会社としては一切関知しておりません」とユーザーに使い方をゆだねる発言をすると、「えー!」「無責任だー」という声も会場から上がっていた。