製品やサービスの購入価格を抑える方法として、キャンペーンと乗り換えが挙げられる。今回は単刀直入なコスト削減術として、このキャンペーンと乗り換えについて見ていきたい。
キャンペーンサイトを見逃すな
IT製品に限らず、市場の商品を正価で買うユーザーは少ない。「キャンペーン価格」なる特別価格で購入できる場合も多いので、うまく活用したいところだ。キャンペーンといっても、プレゼントや割引、特典付与などいろいろなパターンがあるが、おしなべて以下のようなタイミングで開催されることが多い。
- 新製品の登場やバージョンアップ
- 新製品の登場時には、時限的にキャンペーン価格になることが非常に多い。また、バージョンアップや製品の大幅機能強化などの際も、特別価格が適用されることもある。
- 競合ベンダーのキャンペーンに対応
- 競合ベンダーが著しく価格を下げてきたり、キャンペーンを張った場合など一次的に価格を下げることが多い。競争の激しい直販系のPCや現在ホットな仮想化、ホスティングなどの製品サービスなどでよく行なわれる。
- 経済的・社会的要因
- 経済や社会の動向に合わせてキャンペーンが展開されることも多い。たとえば、インフルエンザの流行に合わせて、在宅勤務の製品やソリューションに特別価格が設定されたり、円高時に差益還元価格で製品を提供するといった例が挙げられる。
こうしたキャンペーンを定期的に行なっている企業として、ここではマイクロソフトやHPを取り上げたい。
たとえば、マイクロソフトは「スマートビジネスセンター」というサイトにおいて、中堅中小企業向けキャンペーン情報をまとめたページを随時更新している。11月中旬現在では、Office 2007が約20%OFFとなる「Microsoft Office 2007 今がお買い時!キャンペーン」やSystem Center Essentials 2007、System Center Virtual Machine Manager 2008 R2 Workgroup Edition、Windows Server 2008 R2 Enterpriseなど仮想化関連製品をまとめてディスカウントする「期間限定 ! 仮想化パック キャンペーン」などが紹介されている。マイクロソフト製品の導入を検討しているのであれば、こうしたサイトは見逃したくないものだ。
また、幅広くサーバやストレージなどを展開するヒューレット・パッカード(以下、HP)も、斬新なキャンペーンで知られる。ブレード3枚以上買うと、40~60万円するエンクロージャーがなんと315円(税込)で購入できるというキャンペーンには業界も度肝を抜かれたものだ。現在、このキャンペーンも2010年1月29日までということで「<BLADE3.0>帰ってきたエンクロージャー315円キャンペーン」が復活しているほか、「ストレージてんこもりキャンペーン」、「今こそスイッチと接続キャンペーン」など気になるキャンペーンも実施されている。
両者ともキャンペーン専用のページをきちんと設けていることからも力の入れようがわかる。スーパーのチラシではないが、こうしたキャンペーンはまめにチェックしておきたいところだ。また、こうした情報がいち早く入手できるメールマガジンなどにはきちんと登録しておこう。
(次ページ、他社製品からの乗り換えでコスト削減)
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