回転モニターなら這いつくばらなくていい!?
先日も隠れてたきれいな猫を見つけたので、ちょっと離れてしゃがんで写真を撮っていたら、こっちをチラ見。「あ、こいつらはおれに興味を持ってるな」とわかったのか、つつつっと道路を渡って駐車場の方へ。
車の下に逃げ込むと安心するのはどこの猫も一緒。車の下に入ってこっちをチェックし、追ってこないことを確認すると、とたんにくつろいで毛繕い。
逆にいえば、人を警戒したり、逆に媚びを売ったりしてない猫のナチュラルな様子を撮るには、車の下っていいかもしれない。G11の望遠はあまり強力な方ではないけど(140mm相当)、このくらいのほどよい距離感で撮れるのだ。しかも這いつくばったりしなくても車の下の猫を猫目線で撮れるのは便利。
階段にいる猫を撮るときもローアングルは便利。下から3~4段目っていう低い位置にいるときに人間目線で撮っちゃうと、階段の高さが出ない。でも猫的には「ちょっと高いところにいる」ことになってるわけで、そんなときはしゃがんでローアングルなのだ。
日が暮れてきて背景が暗くなってきたから、-1の露出補正をかけて撮影。上面に露出補正とISO感度のダイヤルがあってカチカチ回す感触が気持ちいい。露出補正するときに左手を持ち直さなきゃいけないからとっさの補正には向かないけど、カチカチとダイヤルを回してセッティングして撮るっていう感覚が楽しいので、それはそれでいいのである。
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。
*次回は11月6日掲載予定
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