走行データをパソコンに吸い上げて地図を眺める
帰宅したら走行データを吸い上げて自転車散歩の記録を残すべし。おおまかな手順は以下の通り。
1)ナビとパソコンをつなぐ
nuvi 205は背面にミニUSB端子をもっており、パソコンにつなぐとそれをストレージとしてマウントできる。ただしいじってはいけないファイルも見えているので、無闇に触らないこと。
2)GPXファイルをコピーする
nuviの走行データはまとめて「current.gpx」というファイルに格納されている。これをパソコンにコピーしてやる。GPXというのはGPSデータの標準フォーマットだ。
3)GPX対応アプリを用意してデータを読み込ませる
GPX対応アプリにはたくさんあるが、今回使ったのは2本。1本は「Acsent」というMac用アプリで、走行データを細かく解析してくれる。9本のトラックとして読み込まれた(途中から毎回目的地をセットしてナビしなおしてたので)。
もう1本は「MyTrack」というアプリ。これはGPXファイルを読み込んで写真を撮影地にマッピングしてくれたり、GPXファイルからポイントを間引いてくれる機能がある。後者の機能はあとで使うのだ。ただ地図データがちょっと日本向きではない。
4)走行ルートをKMLファイルで書き出す
走行ルートをGoogleマップにアップする。GoogleマップはGPSデータの量が多いと、途中でルートを分割したり別ページにしたりしてしまう。それを避けるために、まず各トラックのポイントの数を間引いて減らすのがよい。
5) KMLファイルをグーグルマップにアップロードする
グーグルマップの「マイマップ」で「新しい地図を作成」を実行。続いて「インポート」をクリックすると、KMLファイルをアップロードして地図上に貼り付けることができる。
その結果がこれである。もちろん、各神社やコメントはあとから手入力した。
より大きな地図で 東京源氏系神社めぐり を表示
単純化してる(つまりポイントの数を減らしてる)ので、ディテールは省略されているけど、かなり細かくわかると思う。
PNDは自転車でも使えるか?
そろそろ結論。PNDは自転車でも使えるか。使えるっ。
ただし、注意点がいくつか。まず防水ではないので雨の日は不可。外部バッテリは必須。時々GPSがご乱心して道を1本間違えたりするので、そんなときは慌てず騒がず。特に繁華街や高層ビル街を抜けるときは覚悟を。
間違っても、走りながらあれこれ操作しないこと。あれ? と思ったら路肩に寄って止まってからチェックすべし。この辺は車で使うときの注意事項と同じだな。
ナビの声はけっこう聞こえるけど、さすがに繁華街になると環境音がうるさくて無理。まあ、声だけを頼りに走るのはお薦めしない。慣れてくればナビとの関係もわかってきて、うまく走れるようになります。
で、今回の結論。都心の走行は車や人に気を使うし信号も多いので走行距離以上に疲れたけど……「ああおもしろかった」。
著者紹介――荻窪圭
都内を自転車で走り回って作例を撮るのが日課のパソコン・デジカメライター。現在、GPSとしてGarmin社のEdge 705を愛用中。愛用の自転車は2台。1台は2002年型BianchiのPRESTO(クロスバイク)のコンポをSHIMANOの105に乗せ替えたものでメインマシン。もう1台は初代のBD-1で輪行用に使っている。現在ascii.jpで「這いつくばって猫に近づけ」を連載中。
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