編集がやりやすいのはどの機種だ!
続いて編集のしやすさをチェックしてみた。編集機能に大きな差はないが、いわゆる「チャプター編集」機能を持つのはソニーのみ。チャプター編集では、手動で任意の位置でチャプターを分割したり、不要なチャプターの結合ができる。さらに分割したチャプターを複数指定してまとめて削除することも可能だ。要はCMカット編集で必要なことはすべてチャプター編集で行なえる。
パナソニックと三菱はチャプター編集機能を持たない。再生中にリモコンを操作することで手動でチャプターを分割することは可能だが、編集はチャプターに関係なく、不要な部分を指定して消去する「部分消去」となる。ちなみに、再生中のチャプター分割はソニーも行なえる。
どちらにしても、CMなどの不要部分を消去する点では、まったく差はないと言っていいのだが、使用感は大きく異なる。不要部分を指定するとき、ソニーは特定のチャプター(CM部分)を指定するだけだが、パナソニックと三菱はCM部分の始点と終点を指定する必要がある。
始点や終点への移動(スキップ)はどちらも「自動チャプター分割」や手動で分割したチャプターにジャンプしていくだけで済む。ソニーはその後、不要なチャプターを決定するだけだが、パナソニックと三菱は改めて消去するシーンの最初と最後の部分を指定する必要があるため、手間は2倍だ。
しかも、始点と終点を決定するときにやや動作がもたつくので、サクサクと作業が進まない。ソニーも決してサクサクと作業ができるわけではないが、3モデルの中では、ソニーが一枚上手だと感じた。
三菱の場合は、このほかに良い点と悪い点がある。良い点はそもそも編集が不要だということ。「オートカットi」で本編とCM部分はあらかじめ分割されており、しかも番組再生やダビング時は本編またはCM部分だけをプレイリスト化して再生するので、CMを飛ばす必要も、CM部分を消去する必要もない。
悪い点はプレイリスト再生のため、オートカットi対応番組は、再生中にチャプターを分割することができないということだ。自動チャプター分割で検出されずに残ったCM部分の指定などは、手動で早送り/早戻しして始点と終点を決めてやる必要がある。つまり、おおざっぱな編集でも気にしない人にはもっとも使いやすいが、「不要なCMは1フレームたりとも存在を認めず、本編部分は1フレームでも欠落させたくない」という、神経質な編集を行なう筆者のような人は、作業が少々面倒になってしまうわけだ。
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