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ここが変わった! 早わかりWindows 7 第8回

USBメモリーでWindows 7を快速インストール

2009年10月21日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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コマンドプロンプトでインストール用USBメモリーを作成する

 実はアプリケーションをインストールしなくても、コマンドプロンプトを使って、Windows 7のインストールディスクを作成することもできる。紹介するとおりにコマンドを入力すればよいだけだが、ドライブ構成などはパソコンによって異なる。間違ったドライブをフォーマットしたりすると危険なので、その点では中~上級者向けのテクニックだ。なお、このテクニックはWindows VistaかWindows 7の環境で利用できる。Windows XPには非対応だ。

 まずは、スタートメニューの検索フォームに「cmd」と入力し、「cmd.exe」が表示されたら右クリックし、「管理者として実行」をクリックする。コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドを順番に実行する。

  • diskpart ディスクの管理モードに移行する
  • list disk ドライブの構成を表示する
  • select disk (n) 容量などを参考にUSBメモリーのドライブを選択する。(n)は該当するドライブの番号。間違った番号を指定すると、HDDがフォーマットされてしまうので注意!
  • clean USBメモリーをクリーンにする
  • create partition primary USBメモリーをプライマリーに設定する
  • select partition 1 先頭のパーティションを選択する
  • active パーティションをアクティブにする
  • format fs=fat32 パーティションをFAT32形式でフォーマットする
  • assign パーティションにマウントポイントを割り当てる
  • exit diskpartコマンドを終了する
コマンド入力の例

コマンド入力の例。例ではUSBメモリーのパーティション番号は1だが、これは環境により異なるので注意!

 続いて、インストールDVDの中身をコピーして、起動可能にするコマンドを入力する。(s)はインストールディスクを挿入している光学ドライブのドライブ名、(d)はUSBメモリーのドライブ名を表す。

  • C:¥> xcopy (s):¥*.* /s/e/f (d):¥  インストールディスクをコピーする。
  • C:¥> cd /d (s):¥boot  コマンドのあるフォルダーに移動する。
  • (s):¥boot> bootsect /nt60 (d):  ブートレコードを書き込む
コマンド入力の例2

コマンド入力の例2。ドライブ名は環境により異なるので、間違えないように注意!

 これでWindows 7のインストール用USBメモリーの作成作業は完了だ。USBメモリーからパソコンを起動してみよう。


BIOSの起動デバイスでUSBを上位に設定する

 インストール用USBメモリーを利用する前に、パソコンのBIOS設定を確認する。まずはパソコンの起動時に、「DEL」や「F12」キーを押して、BIOSの設定画面を開く(押すキーはパソコンによって異なる)。続いて、BIOS画面の「起動」や「Boot」タブで、優先的な起動デバイスを設定する。USBデバイスを最優先(大抵のBIOSでは1番上)に設定。「保存して終了」もしくは「Save&Exit」を選択して、パソコンを再起動しよう。USBメモリーから起動して、やがてWindows 7のインストール画面が表示されるはずだ。

「Boot」タブの「Boot Devices Priority」(赤枠内)でUSBデバイスを一番上に変更

テスト機(MSI X400)では「DEL」キーを押してBIOSの設定画面を開き、「Boot」タブの「Boot Devices Priority」(赤枠内)でUSBデバイスを一番上に変更する

USBメモリーからWindows 7のインストール画面が起動した

USBメモリーからWindows 7のインストール画面が起動した


筆者紹介─柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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