機能面では大きく異なる
機能面での大きな違いとしては、無線LANの有無が挙げられる。IEEE802.11b/gに対応するNW-X1000シリーズに対し、NW-A840ではインターネット接続のための装備はない。
さらにNW-X1000シリーズでは、ウェブブラウザやYouTubeのコンテンツを再生するためのアプリケーションを搭載している。音楽再生画面とも連動しており、曲再生中に「おまかせリンク」と呼ばれるボタンを押せば、そのアーティストに関連したYouTubeの動画を再生できる。新曲のPVがアップロードされていないか、手軽に確認できるわけだ。
操作性も大きく異なる。NW-X1000シリーズはタッチパネルディスプレーを中心とした操作体系となっている一方、NW-A840シリーズは液晶ディスプレーの下にある十字キーを中心に操作していく。直感的に操作できるのはやはりタッチパネルのNW-X1000シリーズで、特に指先でスクロールさせながら聴きたい曲を選べるのは便利な上、使っていて気持ちがいい。
NW-A840シリーズは十字キーを使った一般的なもの。レスポンスもいいのだが、NW-X1000シリーズの後に触ると、メニュー画面のアイコンの選択などでまどろっこしさを感じる。
音質だけならA840でいいかも
このようにNW-X1000シリーズは豪華なスペックのポータブルオーディオプレーヤーとなっているが、その分価格も高い。現状の実売価格は、16GBのフラッシュメモリを搭載するNW-X1050で4万円台前半、32GBのNW-X1060では5万円前後となっている。
無線LANなどが省かれたNW-A840シリーズはその分価格も抑えられており、予想実売価格は16GBのNW-A845が2万円台半ば、32GBのNW-A846が3万円前後と手の出しやすい価格だ。また64GBの大容量モデルもあり、こちらでも4万円前後となっている。
同じメモリ容量で価格を比べると2万円近い差がある。それだけの魅力をNW-X1000シリーズのタッチパネルオペレーションや、無線LAN内蔵によるインターネットコンテンツの再生に感じるかどうかが選択のポイントになってくるだろう。
逆に言えば、音質に関しては価格差ほどの大きな違いがあるとは思えない。いい音で音楽を聴きたいだけであればNW-A840シリーズはお買い得と言える。
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