Windows 7で快適になったか？　最新ネットブック特集 第1回

どれがお買い得？ Windows 7搭載ネットブック大集合

ソニー VAIO W
7モデルはオーナーメード限定

VAIO W。購入はオーダーメードカウンターのある店舗か直販サイトで

　ソニーのWindows 7搭載ネットブック「VAIO W」(VPCW12AKJ、AAJ)は、CTO方式で販売されるVAIOオーナーメイド限定販売となる(店頭販売モデルはWindows XPモデルが継続販売)。簡単に紹介しよう。従来のVAIO Wのラインナップに、OSのカスタマイズ選択肢としてWindows 7 StarterまたはHome Premiumを選択できるモデルが加わったという形になっている。

　基本スペックは、CPUにAtom N280(1.66GHz)、チップセットにIntel 945GSE Expressチップセットを搭載し、メモリーは2GB(Home Premiumの場合。Starterの場合は1GB)、HDDは160GBまたは250GBか、64GB SSDを選択できる。ディスプレーは10.1型で、1366×768ドットと高解像度だ。

　キーボードはアイソレーションキーボード形式で、キーピッチは約16.5mmとやや狭め。キーストロークも1.2mmと若干浅めだ。バッテリー駆動時間は2.5～3時間と、競合製品に比べて短めだ。サイズは幅267.8×奥行き179.6×高さ27.5～32.4mm、重量は約1.19kgとなっている。

　本体色は「ピンク」「ホワイト」「ブラウン」のベーシックカラーに加え、雪の結晶をモチーフとした「スパークリングホワイト」や「VAIOオーナーメード限定モデル」としてデザインされた3デザインを選択できる。価格は5万9800円から。

VAIO W(VPCW12AAJ) の主な仕様
CPU	Atom N280(1.66GHz)
メモリー	1GB
グラフィックス	Intel 945GSE Expressチップセット内蔵
ディスプレー	10.1型ワイド 1366×768ドット
ストレージ	HDD 160、250GB、SSD 64GB
無線通信機能	IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 2.1
サイズ	幅267.8×奥行き179.6×高さ27.5～32.4mm
質量	約1.19kg
バッテリー駆動時間	約2.5時間
OS	Windows 7 Starter
価格	5万9800円から

高解像度でコストパフォーマンスの高い
HP Mini 110やAspire one D250はお買い得

　各社の製品ともに、CPUやチップセット、メモリーといったコアコンポーネントがほぼ共通なため、性能面での優劣はほとんどない。ベンチマークテストをとっても、誤差程度の差しかでないだろう。

　そんな横並びのネットブックだが、違いが見られる点もある。例えば液晶ディスプレーでは、HP Mini 110とVAIO Wが、10.1型ながら1366×768ドットと解像度の高いディスプレーを備えている。AcerのAspire one D250も、今回紹介している製品では最も安価な製品ながら、1280×720ドットと解像度の高いディスプレーを備える。

　サイズは小さいとはいえ、15型並みの解像度はWindows 7を快適に使うのに役立つ。高解像度で価格も5万前後～それ以下と安いHP Mini 110やAspire one D250は、お買い得のネットブックと言ってよさそうだ。

　モバイルユースという面では、バッテリー駆動時間の長いLaVie Light BL530/VH6や、Aspire one D250が優れている。カタログ値で7.5～8.5時間の性能があれば、外出先で無線LANを使っても5～6時間程度は使えそうだ。大容量バッテリーを積んでいても、重さは競合製品と比べて最大200g程度しか変わらない。

　OSはほとんどがWindows 7 Starterを搭載するが、BL530/VH6とVAIO Wのみ、Windows 7 Home Premiumを搭載する。ウェブブラウジング主体の用途でなら、Starterで困ることはまずない。しかし、メモリーを2GB搭載する点と、壁紙が自由に変更できる点など、Starterモデルにはない利点もある。Home Premiumでも性能面でのデメリットはあまり感じないので、多少価格が上乗せされてもかまわないのであれば、Home Premiumを搭載する製品を選ぶのもよいだろう。